ハグプリメンバー及びハリーとはぐたんを加えたハグプリチームが組織としてどのような強み弱みを持つかを、チームを構成する各人のキャラクターの観点で考察する。
組織としてのプリキュア
ハグプリを組織として考えた場合の、構成メンバーの能力と組織としての活用、プリキュアとして得られる効果について考えてみる。
1.組織の目的
実はまだよくわかっていない。広くいうと「クライアス社が時間を止めるのを阻止すること」となる。しかし現在の時間を止めればそれ以降の未来は存在しなくなるはずであるのに、少なくともクライアス社が元々活動していた未来は存在しているわけだから、はなたちが生きている現在を変えてしまっては、未来におけるクライアス社が存在できるのかというレベルで世界が歪められるはずである。そういう立場にあるクライアス社は、プリキュアに対して戦いを挑めば挑むほど、その存在を肯定することになり、それは未来におけるクライアス社の存在を確固たるものにするための手助けをしていることになるのではないかという、まあ昔からあるタイムパラドックスに落ちて行くことになる。第23話「最大のピンチ!プレジデント・クライあらわる!」でプレジデント・クライが一瞬現在の時間を止めるが、これはまさにタイムパラドックスを生むことになる。ここのところの未来から来た設定につきまとう矛盾等をハグプリは解消するつもりがあるか否かは不明。まあ、ないのだろうなぁ。なくて全く構わないけれど。
2.メンバーの構成とメンバーの能力
①はぐたん
この組織の中心人物。この組織が存在するのは、はぐたんがいるから/はぐたんがメンバーを集めたからであり、プリキュアになる資格を与えるのもはぐたんの判断(というと聞こえは良いが現実には色々考えてるっぽいが結局は独断)によるものっぽい。
②ハリー
この組織の参謀。状況を的確に表現する言葉を持たないはぐたんの代わりに、組織の目的達成のための広義の戦術をはなたちに伝える役目を負う。
③はな
初期メンバー。強み不明。目的達成に有効か不明であるが、母親的見守り力は高い。
④さあや
初期メンバー。問題理解能力が高い。女優の活動も行っている。プリキュアとの両立が課題。
⑤ほまれ
初期メンバー。運動能力が高い。学校の部活動としてフィギュアスケートを行っており、大会で優勝している。プリキュアとの両立が課題。
⑥えみる
追加メンバー。ルールーとともに希望してプリキュアとなる。リスクマネジメント能力が高い/高かった。
⑦ルールー
追加メンバー。えみるとともに希望してプリキュアとなる。史上初のアンドロイドのプリキュアである。データ分析能力が高い/高かった。
3.組織としての運用
初期メンバー(はな、さあや、ほまれ)と、追加メンバー(えみる、ルールー)と別れて運用されることが多い。単独でなく2人以上で行う必殺技もそれぞれで行なっており、5人が力を合わせる技は現時点ではない(追加:第31話で遂に5人+はぐたんが一緒にチアフルスタイルに変身の上、『プリキュア・チアフル・アタック!』という技を全員で行う。しかしこのチアフルスタイルの変身バンクもやはりえみるとルールーはペアで行なっている)。
4.プリキュアとして得られる効果
オシマイダー、猛オシマイダーに対しては、上記のような組織の組成で問題なく戦えている。ただし、追加戦士であるえみるとルールーの能力(リスクマネジメント、データ分析)を有効に使えば、オシマイダーの出現前に何らかの予防措置等、リスク低減策をとることができるはずである。しかし肝心のえみるとルールーがラブラブ状態となっており、本来の力が発揮できていない状態である。