アニメ成分補完計画

感想やまとめとは違う分析的なもの

【ハグプリ】はぐたんとハリーの生物学上の正体


はぐたんとハリーは未来から来たということであるが、そもそもヒトなのかということも含めて、考察する。

答えは公式サイトの中に

公式サイトのはぐたんとハリーのプロフィールを見ると、2人の生物学上の正体が分かる。短い文の中に、意外な情報がこめられているので、さらっと流さず注意して読む必要がある。意図的にミスリードされている可能性もあることにも注意が必要である。

では、以下でそれぞれのプロフィールを見てみよう。

公式サイトのはぐたんプロフィール

「はなのもとに空から降ってきた赤ちゃん。お世話役(?)のハリーと一緒に、クライアス社の追っ手から逃げてきた。世界にあふれている明日をつくる力・アスパワワが減ると敏感に感じとって弱ってしまう」http://www.toei-anim.co.jp/tv/precure/character/chara04.php#charaTop(2018.07.01時点)

これから分かるのは、はぐたんは、"赤ちゃん"ではあるが、"ヒトの赤ちゃん"とは言及されていないこと。ハリーが、"お世話役"でなく、"お世話役(?)"となっていること。このため、元の世界におけるはぐたんとハリーの関係は、分からない。仕事のパートナー、父親、兄弟、恋人のいずれも可能性があるし、そもそも、はぐたん、生物学上の正体どころか性別さえ明かされていない(追記:第25話夏祭り回でピンク色の浴衣を着ており、生物学上は雌でほぼ確定)。
『世界にあふれている明日をつくる力・アスパワワが減ると敏感に感じとって弱ってしまう』というのもなかなか重みのある言及である。世界の状況を感じ取り、弱るとはどういうことか。感じ取り、能動的に動いて、増やそうとする等なら分かる。そうではなく、受動的に弱るだけと言うのは、はぐたんが世界そのものということではないか。もしくは世界の状況を表す体温計のような役割。この記述も、話が進まない限り、真相はつかめない。

公式サイトのハリハム・ハリーのプロフィール

関西弁のハムスター。はぐたんと一緒にはなのもとにやってきた。はなたちに、プリキュアとしての指南をするはずが、なんだかやる気があるんだかないんだか。人間体に変身するとものすごいイケメン(イクメン)に!」http://www.toei-anim.co.jp/tv/precure/character/chara05.php#charaTop(2018.07.01時点)

まず、一番重要なポイントは、ハリーはハムスターとハッキリ書かれていること。生物学的にヒトではない。人間体に変身するだけだ。イラストの順番もハムスター、人間体の順に描いてあることも、ヒトがハムスターに変身しているのではないことの証左と言える。はな、ほまれ、えみるが、ハリーのことをネズミというと、『誰がネズミや!』と反論するけれど、これは、"ネズミじゃなくて人間だ"と言っているのではなく、"ネズミじゃなくてハムスターだ"と言っているだけのこと。これが、聞く側には"誰がネズミや!オレは人間だ!"と言っているようにミスリードされることはあるが。そもそもハムスターもネズミ目なので、ほまれ達には分かりにくい区別である。ほまれでもえみるでも良いから、「ネズミ」ではなく「ハムスター」と呼びかけてみてほしい。それだけで色々な情報が分かる。

公式サイトの中にない謎

なお、第1話で自らを"ハリハム・ハリー"と名乗る際に、ハリーは、ハリネズミのような姿形となる。ハリネズミは、ハリネズミ目であり、ネズミ目のハムスターとは異なる目であり、現在の科学ではハムスターとハリネズミは交配できないので、ハムスターでありハリネズミであるという生物は考えられない。ただ、ハリーは未来から来ており、未来の科学技術では、ハムスターとハリネズミの両方の特徴を持つ種が生まれている可能性はある。ハリーは自らを"ハリハム・ハリー"と呼ぶが、前半のハリハムは、苗字または名ではなく、種の名称なのかもしれない。つまり、"トムキャット"や"くまのプーさん"のようなものである。そうは言えど、公式サイトのプロフィールでは、(ネズミ目の)ハムスターと断定されているので、ハムスターをベースにハリネズミの遺伝子を入れたのがハリーであると考えるのが妥当であろう。
もう1つ、生物学的な話ではないが気になるのは、「はなたちに、プリキュアとしての指南をするはずが、なんだかやる気があるんだかないんだか」という公式サイトの記述。"なんだかやる気があるんだかないんだか"が、どういう意味か、説明不足すぎて理解不能。ただし、"プリキュアとしての指南をするはずが、しない方向に進めようとしている"と、読めなくもなく、これはハリーとはぐたんがクライアス社の関係者である可能性も鑑みると、色々深い意味がありそうである。

【引用】「HUGっと!プリキュア」(©ABC-A・東映アニメーション)より