プリキュアを読む

感想やまとめとは違う分析的なもの

【ハグプリ】ミライパッドとは何か〜意思を持つ謎ガジェット


謎ガジェットである。『ここよりずーっと未来の世界、ずーっと、ずーっと先の時代』(✳︎)の製品にも関わらず、現代のインターネット標準にも対応するし、衣装チェンジ機能もある。

このミライパッドちょっと不思議なモノである。

✳︎:第12話「ドキドキ!みんなでパジャマパーティー!」でハリーがどこから来たかについて言う表現

意思を持つガジェット

第10話で、ミライパッドがはなを法被姿にさせたことについては、ハリーによれば、

そら、なんか、ミライパッドはんの考えがあるんかもしれへんな。ああみえてもミライパッドはんは深いんや。深すぎて俺も…

けど、はなと2人の、なんか違いみたいなもんを感じてるんかもな

と言っている。"考え"という語をデジタルガジェットに対して使っているので、ミライパッドもルールーみたいにAI(もしくはAI類似の進化した何か)搭載だとわかる。もしくは、視聴のメインターゲット層から考えると怖いが、ガジェットの中に人間の記憶を閉じ込めたものがミライパッドだという設定も考えられる…けれどさすがにこれはないと思いたい。怖すぎるから。そもそもこれ製品版みたいだし。『深すぎて俺も』というのは、ミライパッドの変身機能に対するものと考えると、本来、人間(ハムスター)のハリーがミライパッドの変身機能により、ハムスター(人間)の姿にさせられていることを愚痴っている可能性が高い。着替え機能のはずが、生物学上別な生き物にされたのなら、生活から何から一新されるので、愚痴りたくなるのも理解できる。

AIなので結果導出ロジックは不明だが適材適所らしい

それはともかく、"はなと2人の違い"があるとしたら、それは何なのか。これがハグプリ全体を流れる主題と関係あるのだろう。なんでも大抵のことは器用に行えるのが、さあやとほまれの長所であり、はなにはそれが無さそう。しかし、逆にさあやとほまれには無くて、はなにある長所が存在しているとすると…
第21話で、えみる、ルールーも含めてハリーの店の手伝いをするという、第10話と似たシチュエーションがある。ここではミライパッドの話は出ていないが、さあやとほまれは接客担当で、その一方、はなは最初からはぐたんの世話が担当だった。これは、はなに接客能力がないから、はぐたんの世話くらいしか役に立たないと考えることもできる。しかし、ハグプリはちゃんとそらに対する解を用意している。第21話のあの場にはもう1人、本当に接客無理な人間が接客の場に立っていた。そう、えみるである。しかし、えみるにさえも、買い物という役割がハリーにより与えられる。これがハリーの考えか、ミライパッドの指示かは分からないが、第21話で、さあや、ほまれが接客、はながはぐたんの世話、えみるは買い物、ルールーはえみるのサポートというのは、適材適所ということが分かる。
はなには、接客よりも、はぐたんを任すべき何らかの能力があるからという、適材適所の考えに基づいていると捉えるべきであろう。そもそもハグプリは子育てがテーマのプリキュアである。はぐたんの世話というのは、接客以下であるわけなく、同等かそれ以上だから主人公のはなに任せられたと考えることもできる。2人とはなの違いは、この辺りにあると思える。ミライパッドは、既に第10話で、はなのこの能力を見抜いていたというのだろうか。しかし、ミライパッドの悪いところは、変身だけさせてその後のフォローは全く無い点。はぐたんさえ大ピンチにさらしている状況をみると、とても未来を見通しているようには見えず、よくわからないガジェットの可能性もまだある。

ガジェットだから当たり前だが、ミライパッドには血も涙もない

第10話「ありえな~い! ウエイトレスさんは大忙し!」で、はながプリキュアになれなくなったのは、そもそもミライパッドが、はなだけを、"いじめ"的にたこ焼き屋の法被姿にさせたことに起因している。そこに意味があったにせよ、その意味の説明なしに他2人が可愛いウエイbrスの自分だけ法被は悲しすぎる。思春期で、いけてる女性を目指してるのに、この格好を同級生の男の子達にも見られることの意味をミライパッドは考えたのであろうか。
法被なんて格好させられたら思春期の少女の自己評価は低いよね、わかる。しかも、同級生阿万野ひなせ君その他2名にもこの姿を見られる(肩書きは同級生で良いよね阿万野くん)。こんな格好させられたら、意気消沈するし、担当のたこ焼き屋の親父も、実際はともかく、見た目も醸し出す雰囲気も怖いので、萎縮しながらの業務になるのも仕方ないよ。それで自信喪失して変身できなくなるのもそりゃあそうなるだろうと。その結果、はぐたんが、尻拭いさせられ弱るというのは、本末転倒ではないか。ミライパッドはん、何考えてるんや。しかもはぐたんが目を覚まさないことに対する自責の念をはなに負わせる結果となったのは、ミライパッドが未来を見通せてないことの証拠。ミライという名前ついているのに。結果的にそうなったのであるならともかく、ミライパッドは、その意思で、はなを屈辱的な法被姿にし、それだけではなく、たこ焼き屋の親父担当にして精神的に追い込んでいるからタチが悪い。考えがあるなら、まずくなったらフォローしろよ。まだ、ネット検索とお着替え機能以外の本領発揮したところを見ていないけれど、あまり期待できないのではないか、ミライパッド。

【セリフ】「HUGっと!プリキュア」(©ABC-A・東映アニメーション)より引用