アニメ成分補完計画

感想やまとめとは違う分析的なもの

【ハグプリ】マシェリ、アムールのツインラブギターはギターなのか?


キュアマシェリとキュアアムールのアイテムであるツインラブギターについて、その楽器としての不思議な特徴を挙げてみる。

謎楽器

ツインラブギターは、非常に謎の多いアイテムである。ルールーがえみるのために自作したギターの形状になんとなく似ている。この類似は、ミライクリスタルの力も、未来の科学の粋を集めたものであるはずだから、形状決めるのも、結局、AIの仕業であること、キュアアムールとキュアマシェリのためのアイテムなのだから、ルールーがえみるの好みも考慮して作ったギターに近づかざるを得ないこと、もしくは、AIが仕事サボって、ルールー製作のギターをそのままパクり、必要機能だけ足したとも考えられることから、類似するのは当然と考えられる。

ギターを知らないミライクリスタル

ただし、ここに興味深い事実がある。ルールーが作ったギターは、えみる愛用のZOー3ギターの代用品だから、現代のギターの構造を持っている。しかし、ミライクリスタルが生み出したツインラブギターは、現代のギターとして見ると、なかなか謎な点がある。

①金色のひし形飾り

まず、金色(?もしくは黄色)のひし形飾り。これが問題。ギターは、ネック(細長いパーツの先端)の先からブリッジ(胴部分で弦を留めるところ)に張った弦を鳴らすことによって音を発する楽器である。しかし、この飾りは、そのネックとブリッジの間に付いている。これでは恐らく弦は鳴らない。

②ポジションマーク

しかも、ポジションマーク(弦を押さえる場所の目安となる印。図2ではネックにある小さな白いハート)が、弦より上に来ていて、ますます弦鳴らない。いやあ、ルールーが"音楽"というものを知らなかったの分かるわ。ルールーは、えみると親友になって音楽もギターも知ったから、ギターというものが、どういうものか分かったのだろうけれど、ミライクリスタルは、知りようがなかったんだろうね。結局、似た雰囲気のアイテムを作っただけに終わったのか。しかし機能はちゃんと実装されてて、何故かエレキギターの音を出すことができる。その辺りは、優秀なAI。ただ、これ、キュアマシェリは、どうやって演奏技術を習得できたのだろう。普通のギターの感覚では全く弾けないはず。あれか、変身中は、人でなく、プリキュアだから弾けるのか、ああ、そうとしか解釈できない。

③弦の分断

いや、よく見ると、紫のミライクリスタルの下の白いパーツで弦は分断されていますね。そういう構造かぁ。ピッキングする側は理解した。これならマシェリでも弾くことはできる。しかし、ネックのポジションマークは解決不可。弦関係なく、押さえれば良いのかなぁ。それなら弾けるか。でも細かいニュアンスは出せないと思うなぁ。ハーモニクスとか。

④高音が弾きにくい

ギターシェイプも謎っぽくて、ボディ右上(持った時には下に来る)が左上より高い位置でネックに接していることは通常考えられない。なぜなら、ボディ近くは、高音を弾くために使用するのであるが、実質的に弾くのは下の方の弦のみ。つまり、ボディ右上は、できるだけ低くネックに接していた方が高音が弾ける。わざわざ左上より高く接するように作るのは、デザイン上の制約以外では理にかなわない。

⑤持ち重りする形状

加えて、ボディは、ストラップかけて保持する上でのバランス的に、通常、下に行くほど重くなるように作る。エレキギターの有名な形である、ストラトキャスターもレスポールのいずれも、持った時のネック側の下部が上部よりえぐれているのがわかるし、ボディのネックと反対側の方が、ネック側より重くなる形になっている。

結論。これはギターとは別の何か

あらためてツインラブギターを見てみると、ツインラブギター、一般的なボディシェイプのセオリー逸脱しているのは、もう明らか。これは、我々の言うギターではない。