プリキュアを読む

感想やまとめとは違う分析的なもの

【ハグプリ】初期メンバーと追加プリキュアの強さの違い


はな、さあや、ほまれはハグプリの初期メンバーである。一方、えみるとルールーは追加メンバーである。前者は3人とも行きがかり上プリキュアになったのであるが、後者はプリキュアになりたいと願った末にプリキュアになった。この違いからくる両者の強さの違いはどのようなものだろうか。

第24話における変身前と変身後の精神状態

変身前(野乃はな形態)のはなはトゲパワワにおびえていた。しかし、変身後(キュアエール形態)はトゲパワワに対し毅然と立ち向かっていた。
どちらも、猛オシマイダーと対峙してのスタンスであるが、変身前は明らかに腰が引けている。どうすれば良いか分からないという表情をしている。一方の変身後。こちらは躊躇いがない。何をするのがベストか分かっている顔。この違いはどこから来たのか。

はな形態のトゲパワワに怯えた次のカットで、歯をくいしばり続けるはな。その側には以前と変わらずオシマイダーと見たら戦おうとするほまれとさあや。この3人だと、出てくる結論は、変身して戦うしかないのだ。

初期ハグプリメンバーの限界

しかし、はなはこの3人のプリキュアでの戦いに限界を無意識的にしろ感じていたのではないだろうか。相手は、オシマイダーではなく、猛オシマイダーであり、背後にプレジデント・クライがいることを意識すると、これまでのような戦いでは通用しなくなる可能性が高く、この3人での戦いに絶望感(もしくはそれに近いなんらかの感情)が強かったのかもしれない。

メンバー追加による多様性の発現

さらに話は続く。なんと"元えルっと!プリキュア"の2人が、変身せずに猛オシマイダーと対峙するのだ。オシマイダーと見たら条件反射的に変身して戦おうとするはな達とは明らかに違うスタンス。このような、猛オシマイダーに対する多様なあり方を見て、はなは、自分で全て背負いこむ必要はなくて、自分ができることをしようと考えたのではないだろうか。それが、変身後の顔だと。そして、ルールーはデータ分析、えみるはリスクマネジメントと専門的スキルを有することは、直情型戦闘では歯が立たなくなるであろうクライアス社とのこれからの戦いにおいて様々なアドバンテージをはなたちにもたらすであろう。そこまでをおそらく直感的に理解できたのが、はなの変身後の顔と考えれば表情の変化が理解できる。

変身前後でここまで迷いの有無を描き分けられているのは感動ものである。

変身前にオーラを纏うこと

なお、えみるとルールーは、変身前にオーラをまとっているが、これは通常、初めてプリキュアに覚醒する時のみの演出であったと思われる。新しいギター技は出たが、特に新しいアイテムや、ミライクリスタルは出ていない。1つのプリハートを分裂させた2人なので、えみるとルールーは、これまでの初期メンバーとは違った新世代プリキュアなのかもしれず、今後さらに、世代間の違いに起因する何かを起こす可能性は高い。