ハグプリの最初から疑問に思っていたのだが、クライアス社の面々は、何をしに現代の日本に来ているのだろうか。
- クライアス社は日本に来て何をしているのか
- ハグプリはなぜクライアス社と戦わねばならないのか
- 半ば強制的にプリキュアにさせられオシマイダーとの戦いを義務付けられることの意味
- ミライクリスタルを奪うと何が実現できるのか
- 何故ミライクリスタル奪取にこだわるのか
クライアス社は日本に来て何をしているのか
活動として表に見えているのは、トゲパワワを集め、それを元にオシマイダーを出現させることである。フレッシュプリキュアの敵組織ラビリンスはFUKOを集めたが、クライアス社は別にトゲパワワを貯めようとしているわけでもなく、できるだけ質の高いトゲパワワを得ようとする意図はあるようだが、それを毎回オシマイダー出現に消費してしまう。ただし、トゲパワワが一定量集まると、時間を止める効果が発生するような描写はある。ハグプリの初期の頃は、キュアクリスタルを集めようともしていた。こちらが目的で、その手段としてキュアクリスタルを保有するプリキュアに戦いをいどんでいるとも考えられる。ただし、第36話「フレフレ!伝説のプリキュア大集合!!」にて、ドクター・トラウムが猛オシマイダーを出現させたが、プリキュアの登場で計画を妨げられたという旨の発言をしている。結局、何のために現代に来てオシマイダーを出現させているのか詳しいことは分かっていない。
ハグプリはなぜクライアス社と戦わねばならないのか
クライアス社の幹部たちはトゲパワワ集めても消費してしまう。ほまれからトゲパワワ集めたり、十倉じゅんなと百井あきの友情のすれ違いから生じたトゲパワワを利用したりと、ストーリーに絡めたオシマイダーは登場していたが、オシマイダーを出すためだけのワンポイントとして使うモブキャラからのトゲパワワを元にすることも、ごく初期から起きている。これはプリキュアと戦える程度のトゲパワワが集まればよいとクライアス社の面々は考えていることを表す。では、何故プリキュアと戦うのかというとミライクリスタルを奪うことが目的である。しかしそれを活用するというより、奪ったあと破壊するのが本来の目的であるようだ。現にミライクリスタル・ホワイトは未来にいた時に破壊しそこねたとパップルは述べている。そしてプリキュアとミライクリスタルに関係があることをクライアス社は知っているため、プリキュアが現れた現代にわざわざ時空を超えてやって来てオシマイダーを使って戦うのである。これは理解できる。つまり、ハグプリがクライアス社と戦わねばならないのは、ミライクリスタルを所持しているからということになる。
半ば強制的にプリキュアにさせられオシマイダーとの戦いを義務付けられることの意味
しかしこれは因果な話で、ハグプリは目の前に発現したミライクリスタルを取れとハリーに言われる等して、半ば強引にプリキュア化されたのである。かつミライクリスタルを手にすることになったこと、それ故にオシマイダーと戦わねばならない運命にされるのは、何かクライアス社に都合の良い話に見える。ジョージ・クライが第23話「最大のピンチ!プレジデント・クライあらわる!」で、各プリキュアがミライクリスタルを得て行くことを予定通りタイア趣旨のことを言っていたが、まさにミライクリスタル所持故にプリキュアになることができるのであり、クライアス社と戦わねばならない運命になるのである。
ミライクリスタルを奪うと何が実現できるのか
クライアス社の経営理念は、東映アニメーションの公式ページによると「ミライクリスタルの獲得と未来の消滅」とのことである。(http://www.toei-anim.co.jp/tv/precure/character/criasu_company.php)ではミライクリスタルを奪うことで何が実現できるのだろうか。そもそもミライクリスタル・ホワイトは破壊し損ねたというくらいなので、何かに活用する気はなく、何かを成し遂げるために妨げとなるのがミライクリスタルであると考えるのが自然である。クライアス社が実現したいのは、上にある通り未来の消滅つまり時間を止めることである。時間を止めるのに要する力の源泉がトゲパワワである。
何故ミライクリスタル奪取にこだわるのか
一方でその力を低減させるのがアスパワワなので、ミライクリスタルはアスパワワと何らかの関係があるのであろう。しかし、第34話「名探偵ことり!お姉ちゃんを調査せよ!」において、はなの妹で一般人であるはずの野乃ことりが、プリキュアでもないのにアスパワワを放出して、オシマイダーのトゲパワワを蹴散らしていたことでも分かるように、アスパワワは巷に溢れているものであり、ミライクリスタル自体に人から発するものとは比較にならないほどのアスパワワを放出できる能力がなければ、ミライクリスタルを破壊したところであまり意味がないように思える。ただ、ミライクリスタルは生命体ではないので、一旦時を止めるプロセスに入ったら人間はそれ以降アスパワワを放出できなくなるが、ミライクリスタルならば放出し続けることができると考える余地はあるので、この辺りにミライクリスタルを破壊しておかねばならない理由があるのかもしれない。