プリキュアを読む

感想やまとめとは違う分析的なもの

【ハグプリ】第40話「ルールーのパパ!?アムール、それは…」


まあ、散々ほのめかされていたので、メインターゲットの方々はともかく、大人の皆様は、ルールーを製作したのがドクター・トラウムだということまでは理解した上で今話を迎えたはずである。それなのに、次から次へと話が進む楽しい回だったのである。

気合いが入っているためか前説なし

アバンタイトルは、前説なしかつ前話ラストの繰り返し。全くアバンを作る気なし。今話は製作の時間がギリギリだったのかなと余計なことを考えてしまう。しかしその代わり本編は、分厚い内容で充実である。

多くのネタバレがなされた

これまでもポロポロネタバレはなされていたが、今回は質量ともに過去最高のネタバレがなされたといえる。問わず語り的に、ドクター・トラウムの口からルールー誕生秘話、ハリーの口から、はぐたんとハリーが未来から来た経緯か話される。トラウムの父親宣言は前回の終わりと今話の予告で予想はできたが、ハリーの独白は意外感があった。まだ2ヶ月以上あるにも関わらずそこまでいうかという感じ。これは、さらなる意外な展開があるのだろうな。

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【図1】なぜハリーだけ座っているのか謎。父兄的立場ということ?(※)

意外性の事実

当初からハリーはプリハートが4つあると言っており、ルールーとえみるがプリキュアになった際に、プリハートが分裂したことに驚いていたが、このプリハートの台数は、未来にいたプリキュアの人数だったのだとハリーの口から明かされる。これまでキュアクリスタル・ホワイトを所有するプリキュアの存在は分かっていたが、他に3人もいたということが初めて言及された。そして、この3人は誰なのか、どうなったかが新たな謎となった。

予想できた事実

一方、はぐたんがキュアクリスタル・ホワイトを有するプリキュアで、現代に逃れる際に赤ちゃんになってしまったという、ハグプリの根幹に関わるといえる事実が、あっさり明かされる。しかもキュアトゥモローという名前であったことも明かされる。前話のタイトルが「明日のために…!みんなでトゥモロー!」というのも、はぐたんのプリキュア名をを暗示していたのだろうということがわかる。これは、予想できたとはいえ、こうもあっさりこのタイミングで明かされるのかという意外性はあった。

予想が難しい事実

マザーについては未だ謎になっているが、大分色々明かされてきた。キュアクリスタル・ホワイトを持つプリキュア、つまり未来のはぐたんは、ハリーによるとマザーの助けを得て現代に逃げて来たということなので、はぐたんはマザーではないことになる。マザーは前期オープニングから既に出て来てきていることから、マザーの正体は色々推測されたが、マザー=はぐたん説はここで無くなった。マザーは母という意味であることはいうまでもない。はぐたんは一貫してはなのことをママと呼び続けていることから、マザーははなである可能性が高まったが、マザーとはなは同時存在出来ていることから、マザー=はな説はこの辺りの矛盾を解決する何らかの理屈が必要となる。マザーの正体については、これまでも現時点でも未だ予想が難しい。

父子と母子の関係を1話に織込む

この第40話は、「ルールーのパパ!?アムール、それは…」というタイトルなので、ルールーとドクター・トラウムの父子関係を掘り下げるかと思いきや、それに加えて、いやそれ以上にマザーとキュアトゥモローの母子関係を掘り下げるというサプライズが入っていた。30分アニメで1話に父子と母子2つの関係を同時に描くという、そもそも難度の高いことをサプライズ的に入れて来ており、相変わらず充実度の高い回である。

ちょっとしたミスリード?

第40話Aパート冒頭でハリーはドクター・トラウムに対し、

オレらを未来に飛ばしたんはあんたか

と言っている。これは分かりにくいが、第39話「明日のために…!みんなでトゥモロー!」で、ハリーの故郷のような街へハリーを含むプリキュア一行が飛ばされることを意味している。この前提知識が無いと、ハリーとはぐたんを現代に送ったのがドクター・トラウムかのようにミスリードされる可能性がある。ただし、ハリーは未来に飛ばしたという表現を用いており、未来から現代にやってきたとは言っていない。話がややこしいのは、第39話では、未来のような場所にプリキュア一行が連れてこられた時、ルールーが、

これってクライアス社の新たな攻撃では?

と看破しており、その前にクライアス社もしくはジョージ・クライの自宅におけるドクター・トラウムとリストルの描写が挟まれている。その後にリストルが出て来て、

ドクター・トラウム特製の無限ループ

と言っている。しかし第37話にてドクター・トラウムは既に心を浄化されており、この時点では、クライアス社から距離をとっていたと思われる。よってハリーとはぐたんを未来に飛ばしたのは、装置としてはドクター・トラウム製作のものであるが、飛ばした行為の判断及び実施にはドクター・トラウムは関与していない。よって、第40話でドクター・トラウムが第39話を経て現代に戻れたら話そうと思っていたと語っているのは少し違和感がある。まあ、プレジデント社は組織なので、既に38話の攻撃は決定事項であり、ドクター・トラウムもそれがなされることは知っていたのかもしれない。

※:東映アニメーション公式ページより引用

図1 http://www.toei-anim.co.jp/tv/precure/episode/summary/40/