アニメ成分補完計画

感想やまとめとは違う分析的なもの

【ハグプリ】出てこい!阿万野ひなせ!


阿万野ひなせくん。彼はこのままで終わる人材ではない。ハグプリが最終回に向かってラストスパートを始めようとしている中、阿万野くんの恋もラストスパートしていただき、ぜひ成就してほしい。もう残す話も少ないけれど、そんな彼に注目したい。 

ナンバー付きモブには準メイン回がある

第44話でナンバーモブの筆頭、一条蘭世が大女優の娘薬師寺さあやの大向こうを張って渾身の演技を見せた。十倉じゅんなは百井あきと共に初代プリキュアばりの仲違いを見せた。千瀬ふみとは特製キュアエールさん命キャップではなの妹ことりと共にアスパワワオーラを出した。
このように、ハグプリのナンバー付きモブには、メイン回とまではいかなくとも、それぞれキャラクターを掘り下げる大きな見せ場があった。しかし、阿万野ひなせにはそれが無い。過去、第9話「丘をこえ行こうよ!レッツ・ラ・ハイキング!」、10話「ありえな~い!ウエイトレスさんは大忙し!」で連続登場し、特に10話では、さあややほまれのようにうまく立ち回れないことに落ち込むはなを励ましたりと、2枚目ぶりを発揮するも、ワンポイントリリーフ的登場であり、第25話「夏祭りと花火とハリーのヒミツ」でなぜか想いをほのめかすが、はなにスルーされ、それだけでも辛いのに、変身のために邪魔になる食べかけのリンゴアメをはなから渡されるという苦行までさせられる。

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【図1】見よ!この"告白スルー女"はなと"苦行僧"阿万野の表情の差を!(※)
これはひどい。確かにこの第25話を阿万野ひなせの準メイン回と言えなくもないが、ほかのナンバー付きモブ対比扱いもひどいし掘り下げも少ない。その意味で、はなメイン回のサブメインとして最終話カウントダウンのどこかで登場することが期待される。

はなの恋人枠ちゃうんかい

阿万野ひなせくんは、第9話、10話と連続出場した際にはてっきり、ハグプリのいう"はぐくみ"には、はなの恋愛感情のはぐくみも含むもので、阿万野くんは、はなの恋人枠を第2クールあたりであっさり射とめ、それ前提に話が進むかと考えていた。これまでの描写では阿万野の片思いとしか思えない状態になっている。ただ、はなは、阿万野のことを憎からず思っていても、過去のイジメ体験から飛び込むことができず逃げているということも考えられる。
はながいざという時に逃げてしまうというのは、第31話「時よ、すすめ!メモリアルキュアクロック誕生!」にて旧友エリが過去を謝りにきた際にその場から逃げ出すというエピソードで描かれている。そもそも転校もいじめからの逃げであり、更にははぐたんとハリーも未来から逃げてきており、ハグプリでは逃げることには全くマイナスイメージはない。それは良いとしても、はなが夏祭り回で逃げてから、阿万野くんに出番はなく、はなと阿万野くんとの恋愛感情のはぐくみは最終盤に至っても進展がないのである。

恋愛からも逃げないはなを阿万野くん準メインで見せてくれ!

ハグプリでは、正しくともどうしようもない場合は逃げることが肯定される。しかし、はなは、さあやとほまれの応援も得て、自らエリと正対して再度友達になることができた。つまりイジメから一旦逃げるも、立ち止まり、引き返し、正対するという過程をはなは実行できた。この克服の延長線上に、自己肯定と共に恋愛からも逃げないはなを見せて欲しい。もっと早い段階で克服できれば、愛情を育む描写も見ることができたのにとは思うが、せめてラスト近くに恋愛成就するところを見せてほしい。もちろん阿万野ひなせ準メインで。ほまれの恋が本人の一番希望する形にはならなかったのだから、せめてはなの恋愛は綺麗な形の結果を描いてほしい。

こちらもどうぞ=>第46話に再登場のひなせ君について

(※)東映アニメーション公式ページより引用

http://www.toei-anim.co.jp/tv/precure/episode/summary/25/