まもなく最終回を迎えるハグプリ。これまでいくつか伏線やフラグ的なもの、意味ありげなエピソード等あったが、これについて回収してほしいものを挙げてみる。
【図1】ミライパッドのやることといったら…(※)
ミライパッドはんとは何か
振り返ってみれば、ミライパッドの役割は、お仕事スイッチと称しているが、単なるお着替え機能と、現代から見ても画面の小さいネットサーフィン機能くらいしかない。たまに誘導のためのマップ機能もあるが、まあこれはスマホ以上の機能とも思えない。あとはメモリアルキュアクロックとの抱合せ商法のための機能くらい。新技のマザーハートはメモリアルキュアクロック単体から繰り出せば良いのに抱合せかという親御さんの嘆きが聞こえる。第10話「ありえな~い!ウエイトレスさんは大忙し!」でのお仕事スイッチでは、ウエイトレスさんだとタイトルで言ってるにもかかわらず、はなにのみ法被を着させるなどポンコツとしか思えない機能。これについてハリーはミライパッドはんは深いとか言っているが、ミライパッドの深さが結局視聴者には伝わらなかった。最後にミライパッドとは…みたいな展開が欲しい。
阿万野ひなせ君の恋の結末
これは絶対に描いて欲しいもの。ナンバー付き同級生で唯一メイン回がない男。一条さん、十倉さん、百井さん、千瀬くんがメイン回あったのだから、ナンバー最大の万の位を持つ阿万野くんがんばれ!食べかけのりんご飴で満足するな!
プール回の孤独
第24話「元気スプラッシュ!魅惑のナイトプール!」における、はなだけ内心は孤立しているかの様な描写。これの掘り下げはあるのだろうか。これは、その前の第23話が「最大のピンチ!プレジデント・クライあらわる!」というタイトルであることから、少し期待が持てる。ちょうど2倍の話数の第46話のタイトルが、「クライ、ふたたび!永遠に咲く理想のはな」であり、第26話に対応したタイトル及び内容となっている。この相似からして、次回もしくは次々回は第24話と対応する回になる可能性がある。ここは期待したい。
はなママの母親回(2回目)
ハグプリにおける母親回は2回あった。まず1回目は第24話〜26話で、はなママがはなをプールで見守り、ほまれママが夏祭りに行く準備中のほまれを見送りかつほまれが母親のことをハリーに話し、さあやが母親と女優について語り合った。2回目は第43話〜第44話で、叶わぬ恋に悩むほまれをほまれママが支え、さあやが母親に医師を目指すと宣言した。第45話が微妙で、はなママが出てくるのだが、はなの母親としてではなく、ルールーの母親代わりとしてカレー作りの手伝いをしている。一応、1回目も2回目もハグプリの初期メンバーの母親3人が出てきてはいるが、はなママは、はなの母親としてはまだ2回目をこなしていない。ハグプリではマザーという女神もあることであるし、最終回に向け、どう絡んでくるのか期待したい。
えみるの両親エピソード
かなりのキャラであるにもかかわらず、ほとんどエピソードのない謎の2人。他のキャラと比べてあまりに突出したキャラであり、彼らがなぜあの様なキャラ付けされたのかの説明が欲しいが、物語中で語らせるのはもう無理だろう。
ことりの正体
ピンクに紫青黄赤とあるハグプリで欠けている色、緑のシャツを着るはなの妹ことり。彼女が何かキーとなる動きをするのかしないのか興味があるが…まあ、無いな。残念。
はぐたん赤ちゃん化の説明
ルールーの身の振り方
第41話「えみるの夢、ソウルがシャウトするのです!」で、えみるではなくルールーの夢として、未来に帰って歌を伝えると言ったルールーであるが、最終話までに帰ってしまうのだろうか。そもそも、歌のない時代に歌を持って行くのはよいが、それは即ちルールーがその時代の音楽の教祖的地位に立つことになる。確かにルールーはアンドロイドなのでたくさんの曲を持ち帰ることができるだろうが、そこに限界はないのだろうか。未来に帰った後のルールーの後日譚が見たい。
音楽とポエム
未来には音楽はないとルールーは言っていたが、ジョージ・クライはポエムを愛しており、ことあるごとにポエムを語っていた。歌の代わりがポエムの朗読ということであれば、もしクライが光堕ちしたならば、クライは歌を歌うことになるのではないか。クライが歌を歌った時、ハグプリは真のエンディングを迎えることができるのではないのか。
プリキュアの選考基準
まあ、これはハグプリに限らずどのプリキュアについても言えるのだが、はぐたんもしくははぐたんの無意識の領域にあるであろう力が、さあや、ほまれ、えみる、ルールーをプリキュアに選んだのはなぜなのだろう。未来からやって来たはぐたんにとっては、はなとの初対面の時も、さあやが先生から転校生のはなについて聞いた時も、ほまれが子犬を救った時も、ともに過去の出来事である。故に、はぐたんからしてみれば、上記出来事を把握した上で、はなが出会った者のうちでプリキュア候補となりうると考えた者を、何らかの手段ではなの元に止まらせたのではないだろうか。考えられるのは"きゃわたん"力くらいであるが。なんらかの力については分からないが、選定基準となる出来事の際には、一瞬、ジョージ・クライの時間停止の様なモノトーンのカットが挟まれる。これは、はぐたんがクライに通じているというより、未来から見て現代は過去であり、その一瞬を切り取ることは、時間停止と同じことになるとかなんとかいう理屈で説明できるのではないだろうか。
(※)東映アニメーション公式ページより引用
図1 http://www.toei-anim.co.jp/tv/precure/episode/summary/10/