結局、ハグプリの主人公野乃はなは、第1回で前髪を切りすぎて大騒ぎしてから第49話の最終回まで髪型は変わらなかった。普通考えれば、自分の想定した髪型にならず失敗したとの認識があるのであれば、髪がまた伸びたら髪型を修正するはずである。これをせず1年を過ごしたのは何故か考えてみる。
1.大人の事情説
まあ普通に考えて、キャラクターデザインであの髪型にしたのだから、1年間それで行くという、アニメとしては真っ当な理由が考えられる。この場合も、最初から前髪切りすぎ設定があったのか、あのキャラクターデザインが先にあって、ならばという形で前髪切りすぎエピソードが生まれたのかではストーリー上の意味は異なってくるが。
2.いじめを気にした説
一方こちらは、はなが自らの意思であの髪型を維持したと考える説である。失敗したと自らの認識している髪型を維持する理由は普通考えるとない。しかし、はなは、はな特有の思考で維持したと考えることができる。それははなの転校動機にある。はなはいじめから逃れるために転校してきた。この事実は第23話「最大のピンチ!プレジデント・クライあらわる!」でほのめかされ、第31話時よ、すすめ!メモリアルキュアクロック誕生!」でその概要が明かされるまで、視聴者には知らされていなかった。しかし、今、転校理由を知った上ではなの髪型を見ると、初日に切りすぎて焦る気持ちはわかる。転校生というだけで目立つのに、変な髪型というのは、いじめの対象になり得ると考えられる。というより、髪型程度では深刻ないじめにならないかもしれないが、いじめが原因で転校するはなには、些細なことにもいじめにならないか敏感になるのは仕方がない。また、このため、転校初日及びしばらくしても、髪型でいじめにあうことがなかったのなら、変に再度髪型を変えて、からかわれるリスクを冒す必要はない。だから1年間髪型を維持したと考えることは可能である。
3.気に入った説
まあ、素直に考えると、はなが気に入ったからというのもありうる。はなではなくとも周りの者たちに認知され、気に入られた髪型であり、特に不都合がなければそれは個性になるのでそのまま続けたということは考えられる。
4.なぜハグプリの最初のシーンがあれだったのか
いずれにせよ、ハグプリ第1回のアバンタイトルのシーンが髪の毛切りすぎシーンというのは何かの象徴なのだろうが、それが何なのか結局分からずじまいで終わりそう。
5.髪型の考察
ハグプリの髪型については、はなとルールー、えみる3人にの髪型の関係ついて、なんちゃって数学的に次のエントリで考察している。
このような背景があって髪型が決まったのかなとも考える。しかし、髪型といえば、薬師寺さあやの前髪の海苔を貼った様なのが、やはり一番気になる。