ついに14代目プリキュアが始まった。「宇宙」がテーマということで、先代の「子育て」「お仕事」という抽象的テーマよりも分かりやすそうである。
先代の「HUGっと!プリキュア」と比較して、「スター☆トゥインクルプリキュア」の第1話の構成を見ていきたい。
第1話タイトル
"誕生!"と付く(※1)プリキュアの伝統的な第1話タイトル。プリキュアの各話タイトルには"!"が付くことが多いが、星絡みのプリキュアなので今後も"☆"が付くのかもしれない。第1話は"!"も付いているが。
アバンタイトル
妖精が、ノートから飛び出てぶつかってきた。お約束の主人公であるピンクプリキュアと妖精の出会いシーンである。おでこゴッツンコと正統な出会いである。ノートから飛び出すというのは、異世界・異空間ものと言うことで、ハグプリの未来から来た設定よりストーリー上の制約が少なく済みそう。
Aパート
いきなりタイムワープから始まる。ハグプリ最終話で登場した時から感じられたが、主人公星奈ひかるは、とにかく注意があちこちに飛ぶ性格であることがわかる。
Bパート
変身バンクらしきものが出て来るが、動きが少なく、それでいてカメラワークも小さく何か地味。本当に今後も使われるのかと思うほどに地味。
【図1】地味な変身バンクらしきもの(※2)
敵役のカッパードはカッパモチーフなので、どんなにシリアスなセリフを吐こうとコミカル。これは良いキャラ。
カッパードとカッパ
敵の中ボスはカッパード。明らかにカッパモチーフ。これ、ハグプリの最終第49話で、ハグプリの主人公野乃はなからスタプリの主人公星奈ひかるへの引き継ぎの際、カッパが唐突に出て来て、それをひかるが追いかけて退場となったのとリンクしているのね。ハグプリではカッパについての言及は、ハグプリ第9話「丘をこえ行こうよ!レッツ・ラ・ハイキング!」から出てくるので、後を継ぐプリキュアの敵がカッパというのは、なかなか奥深い。
総括
主人公と妖精が出会い、ピンクプリキュアの初変身回として必要なことは全てこなしている。ただし、とにかくそのとき思ったことを行動に起こしてしまう性格は、今後のストーリー上、どう意味を持つのだろうか。あと、変身バンクがこれまでのプリキュア対比かなり地味!これ、時間がなくて間に合わせなもので、後で描き直すのなら分かるが…それとも、なんらかの理由があるのかもしれない。エンディングのダンスも容易化しており、ターゲット層の年齢が下がっているのかもしれず、それによる変身バンクの簡素化ということも考えられなくもない。
大人語
なんだか分からないが、メインターゲットの方々が見るには使っている言葉がちょっと…
ワープホール
UMA
魔法陣
アダムスキー型
宇宙を統べる
※1:過去の第1話タイトル
ハグプリ「フレフレみんな!元気のプリキュア、キュアエール誕生!」
プリアラ「大好きたっぷり!キュアホイップできあがり!」
魔法使い「出会いはミラクルでマジカル!魔法のプリキュア誕生!」
プリンセス「私がプリンセス?キュアフローラ誕生!!」
ハピネスチャージ「愛が大好き!キュアラブリー誕生!」
ドキドキ「地球が大ピンチ!残された最後のプリキュア!!」
スマイル「誕生!笑顔まんてんキュアハッピー!!」
スイート「ニャプニャプ〜! スイートプリキュア誕生ニャ♪」
ハートキャッチ「 私、変わります! 変わってみせます!!」
フレッシュ「もぎたてフレッシュ! キュアピーチ誕生!!」
5GG「 復活! プリキュア5!」
5「希望のプリキュア誕生!」
SS「おっどろきの再会! ふたりは何者なの!?」
MH「やっぱりふたりはプリッキュア〜! 伝説は続くよどこまでも!」
初代「 私たちが変身!?ありえない!」
※2:東映アニメーション公式ページより引用
図1 http://www.toei-anim.co.jp/tv/precure/episode/summary/1/