「スター☆トゥインクルプリキュア」における3人目のプリキュア登場回。覚醒失敗したハグプリの黄色と違ってスタプリの黄色はイレギュラーなこともなく無事キュアソレイユが誕生する。
【図1】チャオ!…とは言ってません(※)
タイトル
チャオだと?プリキュアは講談社の「なかよし」系列であって、小学館の「ちゃお」はライバル誌のはずだが…気にしないでおこう。あと、チャオはイタリア語で「こんにちわ!」だが、ソレイユはフランス語。このあたりのギャップは、意図的にやっているのかもしれない。なお、タイトルの「☆」連続記録は継続中。
月
今回は3人目のプリキュア誕生の話だが、4人目候補香久矢まどかも少しだけ登場。しかも、ララに対し何かピンときた描写がある。まあ、全校生徒の顔と名前を覚えている生徒会長が、制服も違っていてかつ見たことのない顔の女子が、学内で自分の近くまで寄ってきたのだからそりゃピンとくるだろうけど。それだけでなく、ふわを見て眉間にシワ入れていた。何か気づいたのだろうか。それとも、単に学校にぬいぐるみを持ってきたことに対し咎めているのだろうか。次回まどかさんメイン回なので、この辺りが分かるのだろう。
キュアスターとキュアミルキーの変身バンク
変身バンクは、第3話に続きキュアスターとキュアミルキーの同時バージョンだから、主人公にもっと力入れないと!キュアスターの変身バンクがキュアミルキーより明らかに華やかさ足りないよ!これは何とかならないのかな。
キュアソレイユの変身バンク他
変身バンクの華やかさは、キュアスターとキュアミルキーの中間くらいか。キュアソレイユの必殺技はソレイユシュート!で、6人兄弟姉妹の第1子で、運動神経抜群の設定。これは必殺技がマーチシュート!で、6人兄弟姉妹(初登場時。シリーズ中に1人増えて7人兄弟姉妹となる)の第1子で、運動神経抜群設定のキュアマーチだ。いくら何でもここまで踏襲する必要ないのではないか。意図してそうなのだろうから、キュアマーチとの違いをこれから出してくるのだろう。今後を期待!ちなみにキュアマーチはお勉強が苦手だったが、キュアソレイユはどうなのだろう。あと、第2子長男がちょっと種くれてそうなのも気にしておくべき点。
守るものが多いことの解釈
守るものがあることは、戦いにおいて足かせになるのか逆に気持ちを強くすることになるのかが今回の戦闘におけるテーマだったようだ。テンジョウはこれにつき、
守るものが増えればそのぶん注意は散漫、力は分散、弱点になる
と言い、人間として天宮えれなが戦闘の場に現れたことに対し、キュアスターとキュアミルキーに、
あーら、また守るものが増えちゃったよね、弱みがまた増えた
と言う。戦闘の合理性から考えて、もっともな見解だ。しかし、これに対する見解を、最初は守られるべき側の天宮えれなという1人の人間として登場し、その後覚醒し、守るために戦う側となったキュアソレイユに、
守るものが増えればその分、弱点が増えるって言ってたけどさ、違うよ!守るものがあればあるだけ強くなる、力が湧いてくるんだ!みんなを笑顔にって思うと力が出る!そして、みんなの笑顔が力をくれるの!
と語らせる。この発言は、ひかるが、えれなが太陽と呼ばれる理由がわかる。えれなの周りの皆が笑顔になるからと言っていたことと呼応する。この巧みさ。しかも天宮えれなはそもそも兄弟の中では第一子で、ひかるとの関係でも1学年上の中学3年生。つまり天宮えれなは最初から保護者的立場が義務付けられていたキャラクターであった。皆のためというキーワードで動くことは分かりきっている。とはいえ、登場回はこれで良いが、恐らく今後どこかで保護者的なキャラクターとして立ちいかなくなり、守られる側になる回があるだろう。まあ、こういうのはプリキュアのお約束なので。
SONRISA
天宮えれなの家花屋の名前。これ、スペイン語で笑顔という意味。えれなによるとパパの国の言葉であるという。このこと自体は別に問題ではない。問題なのは、天宮えれな関連の外来語はイタリア語ではなくスペイン語ベースで考えるべきこととなることである。
タイトルの謎
今話のタイトルは「チャオ!きらめく笑顔☆ キュアソレイユ誕生!」である。これ、冒頭でイタリア語の「こんにちわ!」と書いたが、スペイン語となると話は違う。スペイン語のチャオに「こんにちわ!」の意味はない。これについては「天宮えれなのチャオについて」で考察している。
授業中に出てきた題材
国語の授業シーンで黒板に書かれていた小説「私のこれから」(作者 宮ノ下裕二)。これ、調べたけれど分からなかった。宮ノ下氏って誰?
特別なモブ
ひかるの授業中、残されたララが窓の外から教室の様子を伺った際、ひかるの同級生と目が合った。それが姫ノ城桜子さん。スタプリにおける特別な同級生モブ第1号。公式ページの"キャラクターとりまく人々"にも上がっていました。
【図2】特別なモブ第1号(※)
縦ロールでなかなかいい感じのキャラクターデザインです。姫ノ城さんについてはこちらで考察。
(※)東映アニメーション公式ページより引用
図1 http://www.toei-anim.co.jp/tv/precure/episode/summary/4/
図2 http://www.toei-anim.co.jp/tv/precure/character/people.php#tab