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【けものフレンズ2】たいとるについて


「けものフレンズ2」のタイトルについて、1期のタイトルと比較しながら考察してみた。

ひらがなであること

けものフレンズの各話タイトルの最大の特徴は、全てひらがなであることである。これは1期、2期とも同じである。フレンズはそもそも文字を読めないのでひらがな・漢字関係ないはずである。このため、漢字が用いられていないという点からは、小さな子も視聴できるようにとの意図が最初に思いつく。あとは、「けものフレンズ」であって「獣フレンズ」ではないように、ひらがなを用いることによって、「けものフレンズ」の優しい世界観を表しているとも考えられる。「ちほう」と書くべきところを「ちほー」と書くのは、そういう意味だろう。大人には読みにくいけれど。

タイトルの表す中身

1期のタイトル

1期は、第11話のみ「セルリアン」となっていたが、それ以外は徹底して各話の舞台についてのものであった。要はジャパリパークの地図があれば、タイトルを見ればどこにいるかが大体ではあるが分かるようになっていたのである。例えば「さばんなちほー」「こはん」「ゆうえんち」のように。しかし逆に、第11話も含めて、タイトルからはストーリーは全く分からないようになっていた。

2期のタイトル

2期はそうではない。第1話からして「きおくのかなた」となっている。これは誰かの主観の話であり、ストーリー上の意味を持つものである。第2話は「ぱんだとぱんだ」、第3話は「うみのけもの」というように、その回にゲスト出演となるけものの種類を表している。第4話「いろんなおうち」第5話「ひとのちから」第6話「あたらしいあさ」第7話「すぴーどのむこう」は、ストーリー上の意味を持つ名詞的なものとなっている。しかし第8話「しんきょくらいぶ」は、1期で用いられた舞台についてのものが2期で初めて用いられていると言える。このように、2期のタイトルは、1期ほどの統一性はない。

1期と2期のタイトルを眺めて

1期と2期のタイトルを並べて見て(2期8話現在)感じるのは、1期の統一感と2期のちぐはぐ感。これ、ひらがなでなければ普通のアニメのタイトルで特に違和感はないと思う。しかし、1期のひらがなを踏襲してしまったために、ちぐはぐさを感じてしまうのではないか。この辺りは、制作側がどこにこだわるかの話なので、制作体制が変わったことが大きいと思われる。1期の何も意味を持たせないタイトルを取るか、2期のストーリー展開や話の重みによって、タイトルの表す内容を変えるかのどちらが良いかは一概には言えない。しかし、1期の徹底ぶりを見せられた後に、2期の統一感の無さを見せられるのは舞台裏を想像せざるを得なくなるので、2期制作陣は不利であるというか、それくらいのことは2期制作陣も分かっていて、あえてこの方が良いと選んだはずである。タイトルを見てつまみ食い的に視聴しようとする層には2期の方が価値があると考えられる。1期のタイトルではどこに盛り上がりがあるか見当がつかないからである。しかし、けものフレンズが、盛り上がりがなさそうで実は盛り上がりがある世界だという理解をする者には1期のタイトルが完璧に思えるだろう。