アニメ成分補完計画

感想やまとめとは違う分析的なもの

【けものフレンズ2】第10話「ちえっくいん」


この第10話は、急に色々哲学的な話が出ている気がする。なぜなのか分からないが。そんな高尚なアニメだったのか、「けものフレンズ2」。

唐突なスケッチブック発見

探していたスケッチブックを、カンザシフウチョウとカタカケフウチョウが「届けてくれる」。いやあ、ちょっと御都合主義が過ぎる気もするが…まあ、アニメだからしかたないか。フウチョウコンビとの会話にて、遂にきたおうちに帰る目的の掘り下げ。なぜお家に帰りたいのかと聞かれて、おうちには大事な凄く大切なものがあったような気がすると言うキュルルに対し、このコンビは、「実に曖昧な答えだな」「果たして本当にそうか。元々そんなものはないのかもしれんぞ」「あるいはあったが、消されたのかも」「いずれにせよ何もないなら振り返る必要もない。後ろに道がないなら、前に進むしかなかろう」と精神的に追い込む。

思い入れに反応するセルリアン

モノに対する思い入れの強さがセルリアンの強さに繋がる?みたいな設定はまだよく分からない。"思い入れ"ってどういうこと?ちょっと設定に無理がある。

形態模写型セルリアン

キュルルのスケッチがセルリアン化することが強調されて、キュルルを探さなきゃという展開になったが、パンダはスケッチ渡していたとして、アライさんはないはず。自動車のセルリアン化についても、キュルル関係ないのでは?乗ったから?その割にキュルル自身に対してはセルリアンが余り現れない。思い入れの強さということと繋がらないように思う。これ、どういうオチなのだろう。あと、1期のセルリアンとの連続性はあるのかな。

置き去りビースト

形態模写型セルリアン問題の解決が2期のラストになると思うが、そうなるとビースト問題の解決は持ち越しなのか?2期で両方解決しようとすると、セルリアンとビーストのつながり等がないとしっちゃかめっちゃかになるだろうから、どうなるのだろう。

イエイヌ再び

「行ってしまったんですね」と1人ぼっちの家でつぶやくイエイヌ。その後、部屋に備え付けの金庫らしきモノが映り、ガチャリとそれを開けるような音がする。イエイヌ何をしたのか。それは本当に金庫だったのかも含めて現状不明。しかしこれがセルリアン問題の解決のための鍵となるのだろう。イエイヌは、少ない時間ながらキュルルを家に招き入れ、2人きりになっていたので、キュルル一行の行程はある程度予測つくだろうから、突然キュルルの前に現れてもそれほどの違和感はない。

アライさん遂に登場

まあ、情報提供者の役を担ったが、それだけって感じなのが残念。ただし、1期と変わらず追いかける側にいるのが懐かしい。オオセンザンコウとオオアルマジロと交代した形になったのは少し残念。荷が重かった感が出てしまうから。

リョコウバトの役割

パーク中のあらゆる場所を旅行したという。既にこれと同じようなことを言ってたコンビいたけどね…オオアルマジロとオオセンザンコウの探偵コンビもパーク中探したと言っていたから。2組が別々に探していながら、ヒトはいないと共に言うのなら、ヒトはジャパリパークにいない確率は高い。相変わらずかばんさんがヒト扱いされていないことは気になるけれど。
あと、土産物屋にリョコウバトの人形が無いのは悲しい。人形の数は恐らく現在の生息数を表していて、リョコウバトは絶滅種だから、無いのだろう。

ヒトがいないことを知ったキュルルの反応

リョコウバトはひとを見たことがないと言うと、何かに気づいたようなキュルル。何に気づいたか…まあ、他にヒトがいないということだろう。

超能力者キュルル

リョコウバトが出会ったフレンズたちを描くキュルル。いやどうしてリョコウバトが出会ったフレンズをキュルルは知ってるんだ?これは、キュルルが出会ったフレンズなのではないだろうか。となると余計なお節介描写であって、リョコウバトにあげても旅のお土産にならないような。というよりも、こんなに沢山一枚に書いてしまうと、もしここにセルリウムが降りかかったら、大量のセルリアンが発生するぞ!まあ、第11話でそうなるのだろうけれど。

複葉機

そのまま、複葉機のところに行き、思い悩むキュルル。

複葉機の翼を踏み外し海に落ちたキュルル。これのポイントは、複葉機は翼を修理しなければ飛べなくなったということ。まあ、ラッキービーストに修理してもらうのだろうが。あと、1期ラストは船が鍵になっていたが、2期は複葉機というかとか。

サーバルのヒトフレンズ化?

2期では、サーバルの行動に一貫性がないというか、キャラクターが定まっていなかったように見えるのだが、それが遂に極まった。いやあ、これはダメか…

木の実を食べるサーバル

アバンタイトルにて、サーバルが、なくしたスケッチブックが見つからず、口喧嘩をキュルルとカラカルが始めた際に、仲裁する代わりに謎の行動、木の実を食べるという行為に出る。ちょっと待て!ジャパリまんがあるから肉食動物も他の動物を襲う必要がないという理屈は分かる。しかし、だからと言って木の実を食べて良いのか?自然界に生きるサーバルは木の実食べるのかな。

文字を読むサーバル

サーバルちゃん、お土産物の木刀的なものに書かれた「ジャパリパーク」という文字をサラッと読んでいた。サーバルちゃんの潜在能力高すぎ…というか、1期では博士、助手さえ文字が読めていたかどうか微妙だったのに。いくらヒトと長い間一緒にいたからといって、これはさすがにあかんと思う。逆に、これはサーバルが他のフレンズと違うことを意味する描写かもしれない。第9話に、アムールトラビーストを睨みつけるだけで撤退させた描写もあるので、サーバルは、最終話に何らかの覚醒的なことがあるのかもしれない。

哲学者サーバル

お家がないかもとか言い出すキュルルに、「なかったら探せないよ!でも、探しているんだから見つかるよ!きっと!」と言うサーバル。こいつ哲学者か!これに対しキュルルは、「いや、そういうことじゃなくて」と普通の反応を示す。サーバルはキュルルの知能を超えた瞬間である。

ラッキービースト

そういえば最近出ないなぁと思ったら、かばんとキュルルの腕に巻かれていた。コンパクトになってて便利だな…あ、ラッキービーストがいると旅がスピーディにできなくてストーリー上、邪魔だったのか。だから1期では同じ個体のラッキービーストが最後まで同行したのに、2期では交代制になっていたのか。都合の良い時だけに登場させるために。で、その究極形がウオッチ化と…そう考えると、ちょっと酷い気がする。

スケッチブックの謎

この第10話でもキュルルはスケッチブックの終わりの方の破られたページを見ていたが、ここには何が描かれていたか。キュルルは見た感じ幼児ではないから、スケッチブックをランダムに描くことはしないだろう。たいていの場合、表紙側から書き始める。つまり、最初の方が古く、後ろのページに行くほど新しく描かれたことになる。つまり破られたページはカプセルに入れられる前に描いた最後のスケッチということになる。これは謎として興味を引く。ただ、少し謎なのは、キュルルは、このスケッチブックの最初の方から、訪れているようにみえること。確かにスケッチが、おうちに近いところから描いたのでそうしたということなら理解できるが、そうであれば、感覚的には最初の数ページ訪れてみて何も見つからなければ諦めるしか無くなるのではないか。それより後ろのページの方が今いる場所の近くにあるように普通は思うはずだから、後ろから訪れると考えられる。ただし、スケッチしていた場所と、コールドスリープしていた場所が近いという保証はないので、なぜ最初のページから訪れることにしたのかは、結末見ないと分からない面もある。

オープニングについて

9話が大騒動して終わっておきながら、なくしたスケッチブックがあっさりフウチョウペアの方から持ってくるなどというご都合主義ののは、まあ、1度なら良いけれど、その前の第9話も、キュルルが護送車に入れられ運ばれて終わったのに、次の回ではその護送車の檻がバラバラとなってキュルルは地面に座っているとか余りにあり得ない展開で、各話のラストと次回の開始がチグハグ感溢れている。