「けものフレンズ2」第10話終了時点で、ラストに向けて分からないことを挙げてみる。
スケッチブックとおうち探しの関係
キュルルの目的:お家に帰りたい
目的達成への手掛かり:スケッチブック
こういうことになっていると思うが、おかしくないか?
スケッチというのは、旅先で書くことが基本のはず。ならば、スケッチブックに描かれている全ての場所をチェックしても、何もおうちの手がかりがつかめない可能性が高い。そもそも今の所、キュルルたちは、ジャパリパーク内しか移動していない模様で、キュルルが元々観光でパークを訪れていたのなら、全く意味のない行動をとっている。
では、なぜこんなことになったのか。
情報収集力の低さ
これに尽きる。まず、第1話でキュルルが覚醒した際、キュルルは何も持たずに外を歩いていて、サーバル、カラカルに出会う。まあ、これは状況把握のための探索として理解できる。しかし、その後、覚醒した建物に戻るのだが、ここでもう少し状況を把握すべきであった。よく見れば、キュルルが目覚めたカプセル以外にも、型は違うがカプセルが他にある。そして描写されている限り、それらは全て開いていた。つまり、もしそれらカプセルにヒトもしくは他の生物が入っていたなら、彼らも覚醒してパーク内にいるはずである。また、他にも何らかの痕跡が建物内にあったはずである。しかし、キュルルは、スケッチブックに描いてあった場所を知っているからと短絡的に飛び出したサーバルに釣られて、建物を後にした。手当たり次第に、シャルダーバッグ、水筒、スケッチブックを持って。それ以外を探索した描写がないことから、キュルルはせっかくの手掛かりを入手し損ねたと考える。これは、キュルル自身の責任というより、サーバルの責任といえる。2期のサーバルは、これ以外の行動では思慮深さを感じるし、セルリアンを一撃で倒す等、1期対比万能キャラ的な印象なので、この1話いきなりの謎のサーバル飛び出しは、実は何らかの意味がありました…となって欲しい。そうしないとサーバルの行動に一貫性がなくなる気もする。
ガイド役の限界
おうち探しのガイド役がサーバルとカラカル。この2人、ジャパリパークの住人であり、ジャパリパーク外のことは知らない。つまり、お家がある可能性の高いジャパリパークの外の世界についてガイドが務まらない。旅先のスケブと不適切なガイド役があいまって、あさっての方向のおうち探しが進んでいるとしか思えない。
形態模写セルリアン
これ、何で?ってなる。この設定の必然性は、ラストに示されるだろうが、セルリアンの本質に関わる話で、1期のセルリアンと整合性が取れた結末にするのは難しい気がする。しかし、1期も、いろんな色や形のセルリアンが出てきて、何故かラストに大きな黒い1体倒せばオーケーみたいな話となってたから、ある意味1期も無茶な展開だった。とはいえ、あの紙飛行機シーンは良かったので、2期にもそういうのを期待してしまう。
サーバル無敵フラグ
やはりサーバルの様子が1期と違う。セルリアンを一撃で倒したりらしくない。経験値を積んだということで理解できなくもないが、この辺りも説明があると説得力が増すから、最終回に向けて何かあればと。
まあ、しかし、そうなるのも仕方なくて、1期では、サーバルが騒動引き起こし役、ラッキービーストが解決役的な役回りとなっていたが、2期では、ラッキービーストが基本同行せず、カラカルという、サーバル的なポジションのキャラがもう1人追加になっている。このため、カラカルが騒動引き起こし役を担っている時は、サーバルが解決役を担わねばならなくなってしまう。だから1期のように常に投げっぱなしではいられなくて、賢者のように見えると考えられる。
しかし、そういう役回りだとしても、ちょっと万能感あり過ぎるので、何故そうなったかの説明はほしいところ。
ラッキービーストのモブ化
ラッキービーストがメインキャラからモブになったのが2期の最大の謎。しかしこれは仕方がないとも言える。少なくともジャパリパークのことはラッキービーストは知り尽くしているはず。つまり、キュルルのスケッチブックを見せれば、それがどこにあり、どのような場所か答えを出してしまう。ひょっとしたら、別個体のラッキービーストがその場所の映像を送ってくれたりするかもしれない。そうなると、キュルルの旅は不要で、2〜3日あればスケブのすべての場所がどのようなところかわかると思われる。つまり、キュルルは旅に出る必要はないのである。1期のかばんは、図書館で調べる、他のヒトを探しに海を渡るという、ラッキービーストの連携では、まあ、出来ないと言えることだから、旅をする意味がある。しかし、2期のキュルルはその説得力が弱い。だからラッキービーストを下げたのだろう。しかもいきなりいないと不自然だから、徐々にフェードアウトということだろう。ラッキービーストをモブにしないと、旅の意味がなくなるからね。