満を持しての第11話。最終回に向けて最大の盛り上がりが期待されたこの回。謎はどのように料理されるのかと期待したが、いつも通りのけもフレ2だった。
アバンタイトル無し
いつもあるアバンタイトルが、今回は無く、いきなりオープニングからCMへ。こういうのは最終回が近い感じがする!
CM明けは、前回のキュルルが飛行機型のオブジェ?から落下するシーンの少し前から始まる。サーバルの名言「なかったら探せないよ。でも探しているんだから見つかるよ、きっと!」を再放映。これ、本当に哲学的な名言だわ。せめてこれが最終回への伏線になってくれればと願う。
キュルルは海中に落下したが、なぜか呼吸に困っている様子はない。しかもフウチョウコンビが水中にいる?
なんで水中にPPP以外の鳥がいるのかどころか、キュルル水中なのに平気。これはキュルルはヒトじゃないこと確定か…と思ったら、夢オチだった。夢オチは良いとして、ではフウチョウコンビの示唆に富んだセリフは、どこから来たのだろうか。キュルルの内なる声なら分かるが、そうでないならば、偶然に海中落下したから聞けたというのであれば、ちょっとご都合主義が過ぎる。そして、海中落下したにもかかわらず、脈略なくあっさり救助されていて、落下には何も意味がなし。こういうところは相変わらずのけもフレ2クオリティ。
おうち探しの意味
ここでキュルルから、とんでもない発言が飛び出す。「おうちを探すために描いたんじゃ無いから」「みんなのことを好きだったから…だと思う」とか言っている。え?なんだこりゃ、これは、つまり、覚醒して1人で寂しかったから、初めて知り合ったサーバルやカラカルと楽しく一緒にいるために嘘をついたということか。ヒトの知恵ってそういうことか。フレンズだけでなく視聴者をも欺いていたことになる。これが推理ドラマならオオッとなるが、けもフレの中でやられてもちょっと違うとしか思えない。第10話までは、自分さえ楽しければよいという考えのキュルルが、フレンズを騙して利用して自分だけ楽しく旅をしていただけの話。つまり、キュルルは、サーバルやカラカルの善意を利用したとんでもない利己主義者ということ。いやあ、最終回でキュルルが悪の正体と言われても全く違和感なくなった。初期からキュルカスと呼んでいた方々はその慧眼に対して敬意を払いたい。
形態模写型セルリアン
なんかABパート間のCMに入る前のブタの紹介が唐突に始まった。いや、この構成はダメすぎる。で、Bパートでは、集合したフレンズが、大量発生した形態模写型セルリアンと戦う。戦う。で、いつの間にか退治終了してた!いやこれはあかん。退治終了のフラグ立てとか無いと、なんで戦いが終わったのか分からんよ。
最終回は何を解決するのか?
第11話では、何も解決されなかったし、謎の提示もなかった。スケッチされたフレンズの絵から形態模写型セルリアンが生まれることは、第10話で分かっていた話だし。スケッチされたアムールトラのビーストらしき絵がやたら強調されていたけれど、うーん。
第11話ラスト
「急がなきゃ」と慌てた様子でホテルの廊下を走るキュルル。いや、どこに向かってるの?あてはあるの?水上に浮かぶホテルという閉ざされた環境の中で走り回って何か良いことあるのか?最終回に向けてあおるのであれば、キュルルの緊迫感の理由をもう少し明らかにしないといけないような。キュルルの手にはスケッチブックは無い(失くしたわけではなくサーバルたちが持っている)という、何かが起きると予感させる仕込みはできているのに…残念。
第11話タイトル
「うみのごきげん」とは、何だったのだろうか。第10話がキュルル海中落下で終わったので、海中火山絡みで何かが起きるのかと期待したが、既知の情報を得ただけで陸に舞い戻ってしまった。それ以降は、形態模写型セルリアン退治に時間を使ってしまって、結局最終回前の貴重な時間に何ら話は進まなかった。形態模写型セルリアンは、うみのごきげんと連動しているのなら話は分かるが…両者を結びつけるような伏線はあったかなぁ
結論
うーん、さすがに後1話では閉じられないですね伏線。3期前提と言うには、とっちらかった謎ばかりのように見えるし。謎が謎を呼んで、最後に全てが1つになって解を得るという構成ではなく、バラバラな謎が発生しては1つずつバラバラに片付けて行くという感じで、カタルシスが小さい。
おうち探しとは何だったのか
最終話?のタイトルは「ただいま」。これは、タイトルからしておうち探しにつながるが…いやあ、ラス前にスケッチブックを「おうちを探すために書いたんじゃ無いから」と言っちゃったのは…いや確かにスケッチを描くときは、コールドスリープのことなんて想像できないから、おうち探しなんて意識しないだろうけれど、第1話からずっとスケッチブックを元におうちを探すと言い続けてきたじゃん。それを否定したら、第10話まで無駄なことしてたと本編で言っちゃったことになるので、さすがにこれはあかんやろ。
光を吸い込む本物の黒
フウチョウとの絡みの際に出て来たこの表現。なんだこれ?