プリキュアを読む

感想やまとめとは違う分析的なもの

【スタプリ】第16話「目指せ優勝☆まどかの一矢!」


「父のために」とプリキュアでありながら家のことも考えるまどかの回です。第15話もまどか回だったので2話連続まどか回なのは異例でないか。ピンクならともかく。

弓道で頼れるのは自分だけ

これを父親から言われ「自分だけ…」と繰り返すまどか。これの意味するところは…。最後に分かるわけです。

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【図1】なぜかゼッケン1。出来レース疑惑あるぞ。

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【図2】ライバル那須ゆみかさんは40番。何だこのひどい番号。出来レース確定じゃねーか!

http://www.toei-anim.co.jp/tv/precure/episode/summary/16/

…と言いたいところだが、まどかは前回優勝者、那須さんは今回初出場ということだったからこのゼッケン採番は妥当ですね。

ライバル那須ゆみかさんからの精神攻撃

この攻撃がまどかになかなか効いている。まどかの力になりたいというひかるのナイーブな思いが、まどかを悩ませる。

「応援なんて集中の邪魔よ」「あなた弱くなったね」

1人で戦う試合中にこんなこと言われたらそりゃあ動揺するわ。応援を受ける負い目という精神攻撃。ひかるとまどかは試合では会話できないので、ひかるは良かれと思って観客席から応援を送る。しかし、ライバルに「応援なんて集中の邪魔よ」と言われ、かぐやの心が乱れる。このライバルもかぐやの父親と似ており、一人が一番強いと考えている。しかし、父親の新年から来ると思われる考えと異なり、友達が欲しいにもかかわらずいないために強がって行っている風にもとれる。そこをアイワーンに付け込まれ那須さんはノットリガーにさせられる。もちろん射手座セレーネアローで那須さんの付け込まれた心は浄化しました。

ライバルの那須ゆみかさんの動揺

「たよれるのは自分だけ」「でも、今は…一人じゃない」というまどかと、「勝つために…ずっと1人で練習してきた」という那須さん。最終的に「みんなの応援を力に…自分を信じて進む」という境地に達したまどかが勝利する。最後に那須さんとまどかが握手してライバルの誕生である。那須さんの心もまどかというライバルができて穏やかになったはず。予定調和的ではあるが、非常に良い終わり方。

まどかは何に勝ったのか

まどかは、那須さんからの「応援なんて集中の邪魔よ」という精神攻撃に克ち、弓道大会に勝ち、そして父親を越えようとしている。現時点で父親の宇宙人探査に関する信念が少し揺らいでいるような描写もあり、かつ妻であるまどかの母親の「みなさんの応援のおかげね」というセリフに対し、「ああ」と答えている。人の上に立つと言うポリシーから外れた考えに言葉少ないながら同意したことは、まどか父の心の動揺を表している。まどかは、このまま進むと、父親を救うことになるのだろう。スタプリの家族、特に父親に対する描写は本当に繊細なので見逃せない。

全国弓道王大会

まどかと那須さんが戦ったのが「中学生から大人までがきそい合う究極の決定戦」であるところがミソ。まどかは中3、那須さんは中1。もし中学生大会であったなら、来年はまどかが高校に上がるので戦えない。だから全国弓道王大会である必要があった。しかも、女子の大会であるのに「弓道女王」ではなく「弓道王」というところがまた良い。ハグプリで女がヒーローを目指す、男がお姫様になりたい等のエピソードがあったことと呼応する。あと、弓道といえば、プリキュアは弓を使うメンバーが過去多くいることから、弓道警察の餌食に何度かなったが、今回の弓道描写はかなり良かったらしい。

那須ゆみかという名前

那須与一と弓から来てるのね、きっと。ただ那須さんは赤いハチマキをしている。しかし那須与一は源平の戦いで源側。紅白戦の由来である源氏、平氏の色は、平氏が赤で源氏が白。あれ、那須さん…。弓道警察に捕まらなくても、歴史警察に捕まるよ、これ。

「一矢」の読み方

タイトルにある「一矢」の読みは、予告でも本編でも「いちや」と言っていたが、「いっし」が正しいのではないかと。「一本の矢」とした方がまだ良かったかと。

姫ノ城桜子さん登場

完全にコメディリリーフなのが残念。ハグプリにおけるえみるポジションを期待しているのだが、どうも一条蘭世さんポジションみたいで心が痛い…。

次回はまたゼニー星

第2クールにして既にネタが尽きたのか…?まどか回が続いたこともあり、構成大丈夫なのかと心配になる。ひかるはこれまでのピンクプリキュアとは違う大器の予感なので杞憂で終わって欲しい。ただ今回のストーリーも複線的なものも含めよく寝られている感じの話なので、ネタつきというより、人が足りないのか?同じ星ならば、その星のキャラクターデザインやひょっとしたら背景も使い回し出来るし…ゼニー星の話が「俗っぽい」印象だったので、個人的に良く思っていないからかもしれないが、次回もゼニー星というのはちょっとねぇ。物語の必然性があることを願って次週を待つ。