プリキュアを読む

感想やまとめとは違う分析的なもの

【スタプリ】第28話「燃やせハート!職人フレアとロケット修理☆」


ちっともララの故郷、惑星サマーンに到着しないスタプリ一行。もはや銀河鉄道999の世界。夏休み中に帰れないと、タイムマシン使わないとまずい事態になるよ。特にひかるは宿題やってないからね…と思ったら、ちゃんと次回サマーンに着くのね。そりゃそうか。

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【図1】雨降って地固まる(ちょっと違う?)なお二人。雨に濡れたのでちゃんと髪のウエーブが取れてるのが毎度のプリキュアクオリティ(さすが)

プルルン星に住むプラズマ星人のフレアさん

アバンにて、星間交流盛んなのもいいけれど、水の惑星の中の泡空間に高温の炎が存在するのは良いのか?気温高くなると気体は膨張するので、空間膨らむけれど、その代わり気圧は下がるよ。生物環境的に大丈夫なのか?高温低気圧化は。これ、地球温暖化の教訓か何かか?プリキュアが遂にそんなテーマも扱うようになったのか?…という心配を視聴者に抱かせつつオープニング曲へ。

カニ星人

こいつらの行動はノットレイと同じ。組織的に教育された集団という点で、今回の中ボスのカッパードの配下というより、テンジョウの配下のノットレイと似た集団といえる。カッパード配下は各自勝手に戦っているが、テンジョウは陣形を意識しているから。いずれにせよ、その任務が武力の行使か否かは問わず、スターウォーズのストームトルーパー的な存在は、宇宙の、いや地球を含めた生物の当然の組織形態なのだろう。

プルルン星名物とは

サンゴインステーキ

何の肉かわからないが、地球上の生物でいう哺乳類っぽい肉にサンゴのようなものが刺さっているステーキ。骨つきステーキにインスパイアされた食べ物なのだろうか?正体不明ながら、サンゴとステーキという謎組み合わせは、単にサーロインステーキのダジャレ(と言えるのかこれ?)なのだろう。しかし、サーロインをサンゴインと変換するその言語力は並大抵のものではない。無茶と言えるレベルである。プルルン星の言語感覚恐るべし…あれ、日本語?あ、違うか英語?のダジャレがなんで地球外生物から生まれているのだろうか。言葉だけならば、AIの言語変換機能の素晴らしさで済むけれど、サンゴインステーキは、モノとして、肉にサンゴが刺さっているからな。

スコール

名物…?まあ、海外旅行で熱帯地方に行くとスコールも名物というか旅行に来たなと思える…いや、今の日本はもはや熱帯。夕立というよりスコールやん。こちらはサンゴインステーキと異なり、ひねりはないように見えるが…見落としているのではないかと不安になる。なんと言ってもサンゴインステーキという非常に優れた言語感覚のある星人が付けた名称なのだから、単にスコールというだけではないダブルミーニングがあると思えて仕方ない…が、全く思いつかない。

不甲斐ない先輩

いつもしっかりした2人が、火起こしのためのふいごを踏み続けられずギブアップ。強い精神力を持つと思われた2人にそんなことがあるのかとなってAパート終了。ここからの流れは秀逸で、スタプリのストーリーテリングの巧みさが光る。しかし、単純に背後を強く踏み続けるというのは、確かに肉体的にも精神的にも来るものがあるのは容易に想像できる。このような、誰もがギブアップするシチュエーションを「ロケットを直す」というシチュエーションで持ってきたことは、秀逸である。

冒険者

フレアさんは熱い冒険者だった。

プラズマ星人が水の星になど行けるわけがない 消えてしまうぞ

と周りに言われても、

そんなことは行ってみなきゃわからん

と返す。そして、消えずに水の星にとどまっている。ここは少し残念で、もう一度プラズマ星に戻って自らの成果を自分の星の人々に示すべきなのではないかと考える。

えれなとまどかの回

今回はえれなとまどかの回である。ただでさえ同世代から見て突出したふたりが、さらに限界をなくしてしまう。これを非常に丁寧に描いている。

まずは限界に気づくシーンから描く。

ふいごを踏み続けられず、その上、親方の話を聞き、えれなが次のように言う。

親方はすごいよ 火の星から水の星に来ちゃうなんてさ

同じ状況のまどかも次のように言う。ここで「あきらめない」ことの重要さを提示している。

最後まであきらめなかったのですね

これに続いてすぐに、

そういえば いつも元気なえれなが 「もう限界」なんて言うのはじめて聞きました

と言っていることがポイント。つまり、ここでえれなの「限界」が生まれたのは、あきらめたからだと、恐らくまどかは無意識に言ってしまっている。ここからの応酬は非常に素晴らしく流れる。

(えれな)えっ?そんなことないよ…
まどかのほうこそ こんな弱音はくなんて

(まどか)わたくしは えれなほど強くありません!

(えれな)強いよ!

そして2人は悟る。

(えれな)自分のことって 自分じゃよく分からないんだね
あたしたち 自分で自分を決めつけてたのかも

ここで、元々相手の方が優れているという言い合いが、いつの間にか自らの限界の話に転嫁されている。確かに言い合っていた相手は、学内1,2を争う素晴らしくよくできた人間である。しかし、このやりとりで、相手だけでなく、自分も素晴らしい人間であると発見するのである。そして、それにより強くなるのである。これ、メインターゲットから考えて、かなりというか無謀にレベルの高いストーリーだぞ。

水もしたたるいい男!

この第28話は、楽しいギャグも忘れない。「あぁ 水の星 最高だ!」「今日はすこぶる調子が良い!」とのたまうカッパードさん。河童として、自らの体調に素直でよろしい。雨降ってたら、頭のお皿も乾かなくて良いよね。度々頭のお皿を触っているのも憎い演出。「水をえたカッパードは無敵!」なんて言ったり。なかなかのおしゃべりさん。最後は、「ウワッ ダーッ!」と謎のお言葉でお約束通りプリキュアに倒され、退場。素晴らしすぎる。

次回いよいよ惑星サマーンへ

まだ、星巡りしてるんか。夏休みギリギリやんか!家族心配してるよ…宿題終わってないからね。

というより、予告見るだけで原画に明らかに力が入っているのが分かる。予告でなぜか涙出そうになった。これは神回…でも、予告に映るララが終始浮かない顔なのだよね。