プリキュアを読む

感想やまとめとは違う分析的なもの

【スタプリ】ララとは誰か


第29話、第30話の2話を使ってララの背景が描かれた。惑星サマーン星人であるララが、地球人であるひかるたちと触れ合立たことにより得たものを挙げることにより、ララとはどのような人物なのかを見てみたい。

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生かされる人生

ララはひかるに出会うまでは、惑星サマーンの規律の中で生きてきた。つまり、全てはAIが決める世界。職業についても、AIが各人の適性を判断して、それに従うことに疑問を抱かない世界。確かに惑星サマーン人は争うということを基本的にしないようであるし、明らかに不幸な人生という者は描かれていない。ララが、ララの双子の兄からスターカラーペンを奪って逃げた形になっても、ララの家族はなぜそんなことをしたのか理解できず、当惑するだけであった。このナイーブさ。これがどこから来るかというと、やはり全てがAIによって統制されていることから来る。惑星サマーン人は、AIにより生かされているのである。

興味に突き動かされる人生

この様な惑星サマーンで14歳の大人(現地基準)になるまで育ったララには、地球のというより、ひかるの、人生はやりたいことをやるためにあるというスタンスは衝撃だったであろう。興味の赴くまま行動するひかるは、地球人から見ても規格外ではある。

興味を持つために必要なこと

更に、「学校」という制度も、まあ、日本では考えさせない教育と言われたりもするが、しかし惑星サマーンに比べれば、かなり自分で考える教育をしていることで、ララに影響を与えたはずである。これにより、AIから与えられたことが全てという盲信的な考えから、自主的に何かに興味を持つということを知ったはずである。

そして仲間

先輩という存在。AI以外、子供時代はともかく、14歳にして既に大人であるとのことなので、親にさえも頼るという感覚を持たなかったであろうララにとっては、えれなとまどかの2人の先輩という存在は、友達感覚とともに安心感を得たであろう。逆に同級生であるひかるからはタメである気楽さを得たであろう。この絶妙な環境と経験が、ララを(地球人の感覚としては)成長させた。

双子の兄の存在

第30話「ララの想いとAIのキモチ☆」では、その成長の比較対象サンプルとして、双子の兄ロロを登場させている。このロロが、惑星サマーンではエリート中のエリートであり、ララは落ちこぼれという設定が、よりララの成長を際立たせる。

スタプリにおけるララの役割

「スター☆トゥインクルプリキュア」において、ララはどのような役割を追っているのだろうか。

ロケットの所有者

このロケットがないと、ひかるたちは地球から星を眺め憧れるだけになってしまう。もしくはフワにそこまでの能力を合わせることになる。しかし、頻繁に宇宙と地球を行き来するスタプリにおいて、フワにそこまでの能力を最初から与えるのは、ストーリー上、ちょっと荷が重い。現代設定と思われるスタプリで、中学生のひかるたちが宇宙空間に飛び出すには、やはり宇宙人によりロケットが提供されないと厳しい。しかも、そのロケットの操縦士が、分別があり、機器にも冷静に対処できるだけの経験を積んだ30代男というのがリアルではあるが、夢がない。それで、ひかると同じ14歳であるが、惑星サマーンでは大人として扱われるという設定が出来たのであろう。そもそも1人で宇宙を航行する仕事をしているのだから大人でなければならないのは当然である。

ひかるの相棒

とにかく先に進んでいこうとするひかるに対しては、何事もAIと相談しながら進めるララは放映開始直後は対比的に面白かった。しかし、ずっとそれでは芸がないので、今はララがだんだんとAI依存から離れることを描く様になってきているのだろう。まだ明確ではないが。ただし、ララの成長はともかく、ララのパーソナルAIは、既に第30話で、マザーAIに反抗するという、自分の考えに従って行動するということを成し遂げてしまっている。その意味で、以前ララが、学校などいらない、なぜならAIが全て教えてくれるからというのは、今後もその通りで、独立した1人の人間としてのララの成長を、パーソナルAIが担う可能性はある。