第29話、第30話のララの里帰り回により、惑星サマーン人の特徴がいろいろ分かった。これについて整理する。
自分で思考しないことがアイデンティティ
惑星サマーン人の最も特徴的な性格がこれ。適性を見た仕事とか言っても、その適性は全てAIが評価している。で、AIのメンテナンスを人が行なっているという。ちょっと変わったというか、怖い形の独裁制となっている。
ナイーブな国民性
これは、自分で思考しないことからくるもの。AIに全ての判断を委ねると言っても、人と人とが生きるには人付き合いが必要。しかし、価値評価や善悪評価はAIが行うので、人に対する恨みというものはあまり生まれにくい。故にサマーン人はナイーブな性格の者が多い。
過剰な思いやり
ナイーブさの裏返しでもあるが、ララが追われる身になった際の家族の動揺は、サマーン人の特徴が出ていた。
受容性の高さ
これもナイーブさと関係するが、事実を受け入れる能力は高い。ララの兄ロロは、ララがプリキュアで、スターカラーペンを何本も所有していることも、何が起きても驚かないというスタンスで受け入れていた。AI評価最高ランクの自分が、最低ランクの妹に上回れたにもかかわらず、特に感情の昂りもなく受け入れていた。これはある意味すごい。AI評価を否定することをロロは受け入れたのであるから。