第37話「UMAで優勝!ハロウィン仮装コンテスト☆」において、仮装した"ミホッシースターズ"としてではあるが、プリキュアが、各自の色に絡めた名乗りを上げた。これによりプリキュアの色に関する謎は解決するどころか、更に深まった。
- 色の名乗り
- スタプリにおけるこれまでの色の位置付け
- ギャップがあるのは2人
- 2人の共通点
- 最大のポイントは緑色と名乗ったことのインパクト
- キュアコスモが虹色でないこと
- 定義が第4クール初回になされたことの意味
色の名乗り
各自が、仮装したプリキュアであるミホッシースターズの色について次のように名乗っている。
プリキュア名 | ミホッシー名 |
---|---|
キュアスター | ミホッシーピンク |
キュアミルキー | ミホッシーグリーン |
キュアソレイユ | ミホッシーイエロー |
キュアセレーネ | ミホッシーパープル |
キュアコスモ | ミホッシーブルー |
スタプリにおけるこれまでの色の位置付け
"スター☆トゥインクルプリキュア"において、これまで、各人の色は以下のように位置付けられた。
プリキュア名 | 色のイメージ |
---|---|
キュアスター | 主人公の証、ピンク |
キュアミルキー | 位置付け不明、青緑?緑青? |
キュアソレイユ | 観星中の太陽、明るい黄 |
キュアセレーネ | 観星中の月、高貴な紫 |
キュアコスモ | 多様性の象徴、七色の虹 |
キュアスター
スタプリの主人公であり、性格によらず主人公の証であるピンクであることについて異論はない。
キュアミルキー
2人目のスタプリである、キュアミルキーにして既に色の不明確が生じていた。青と緑の中間色であり、単独ではどちらか判別できない。
キュアソレイユ
3人目は明確に黄色である。明るくサバサバした性格から、周りを明るくするため、ソレイユ(太陽)という名前はぴったりである。
キュアセレーネ
落ち着いた生徒会長。弓道も全国大会優勝と文武両道。高貴な紫はイメージ通りである。
キュアコスモ
スカートが七色であり、レインボー星出身、七変化するキャラクターということから、キュアコスモは特定の色のプリキュアではなく虹色のプリキュアと考えられた。
ギャップがあるのは2人
これまでみられた色の位置付けと、ミホッシースターズでの色の名乗りでは、キュアスター、キュアソレイユ、キュアセレーネについては、差はない。ギャップがあったのは、キュアミルキーとキュアコスモの2人である。
2人の共通点
キュアミルキーとキュアコスモは、ともに地球人ではない。また、それ以外の3人は地球人である。そして、この色について理解しようとしている視聴者は地球人である。このことに意味を見出すと、視聴者はキュアミルキーと同じ地球人であることがポイントになる。地球人の目、先入観で宇宙人を見ると、青と緑の中間であったり七色に見え、曖昧に思える色であっても、キュアミルキー、キュアコスモ本人の主観では、グリーン、ブルーとしっかり認識しているということを表している可能性がある。
最大のポイントは緑色と名乗ったことのインパクト
歴代プリキュアで明確に緑を名乗るプリキュアが少ないことは、周知の事実で、また、緑色は敵側を表す色であることも多い。前作ハグプリにおいて、敵の大ボスであるプレジデントクライが持っていた分厚い本の表紙に緑色のひし形があり、また、オーラも緑色であった。今作のスタプリにおいても、敵の大ボスダークネストが放つオーラは緑色である。このように、緑が敬遠される中、キュアミルキーが緑を名乗ったことは大きい。
キュアコスモが虹色でないこと
宇宙には様々な宇宙人がいることを象徴する形で登場したかに思えるキュアコスモが、実は単なる青プリキュアの系譜であったことも衝撃である。追加プリキュアとして登場時は無双の強さを誇ったキュアコスモであるが、オモチャの販促も終わり、スタプリメンバーの1構成員に落ち着いたということか。
定義が第4クール初回になされたことの意味
このミホッシースターズとしての色の名乗りが、第37話「UMAで優勝!ハロウィン仮装コンテスト☆」で行われたことに意味があるかもしれない。第37話は第4クール、つまりスタプリがクライマックスに入った最初の回である。ここで、スタプリ各自の位置付けを再定義し、これからの戦いをその位置付けに沿って展開するということの表れとも考えられる。それにしても、明確に緑を名乗ったことは衝撃である。