プリキュアを読む

感想やまとめとは違う分析的なもの

テンジョウ〜プリキュア界に戦術の概念をもたらした軍師


第39話「えれな大ピンチ!テンジョウ先生のワナ!」で、結局えれなが大ピンチなどにはならず、逆に光堕ち寸前にまで追い込まれてしまったテンジョウ先生であったのだが、このテンジョウの教師役は、まさにはまり役なのは、これまで駒ちゃん達を率い、常に陣形を意識していたことから分かる。持てる資源の中で人を統率して任務を遂行する才能が極めて高いのである。ノットレイダーの適材適所ぶりに舌を巻かざるを得ない。

テンジョウの適性

テンジョウは、これまでプリキュアとの戦闘において、陣形を意識していた。負けても、陣形をブラッシュアップして次の戦いに臨んできた。つまり、小集団を率いて成果を出すために教育することに秀でていた。これは、学校教育にぴったりの才能である。

率いる部隊の単位

テンジョウが率いる兵の数は、50人程度であり、軍隊の単位では小隊の規模である。これはまさに学校における授業の生徒の単位と類似する。このことから、テンジョウを観星中のスパイとして潜入させることは、テンジョウにとって適切な任務である。考えて欲しい。この任務をアイワーンやカッパードが行う姿を。常に陣形を意識した戦いを考えているテンジョウにしかできないのである。

指揮系統

指揮系統としては、テンジョウの管理下には、本部を持たず、また上からの指示もテンジョウが直接受けるのみであり、作戦立案と指揮もテンジョウ自らが行なっている。これは教師の職責に近い。これも、テンジョウが教師として敵地に潜り込む際に有効であると言える。

えれなは何故騙されたのか

このように、テンジョウが教師として観星中に潜入することは、ノットレイダーにとって合理的な作戦なのである。

見破れなかったこと

えれなは、結局ジョー・テングがテンジョウであると見破れなかった。これが観星中の太陽の限界というか、それ故にえれなは観星中の太陽たり得るのだろう。観星中の月のまどかは、ごく初期の段階で、何か気づいた描写がある。しかしえれなに何か言うことはない。ここに太陽と月が名コンビであることを示す。

そもそもプリキュアの世界に戦術はない

基本的にプリキュアは、敵が現れたら、それに対する直接的攻撃を、各個人もしくは複数が力を合わせて行うが、役割分担をすると言うことはほぼなく(必殺技の仕上げを代表のピンクが、行う等はあるが、これは戦術と言えるものではない)、テンジョウが駒ちゃん達を用いて戦術的に戦おうとしたことは、プリキュアシリーズに新しい概念をもたらしている。故に、えれなが対応できなくとも仕方がないのである。