平塚らいてうの「原始女性は太陽であった」の書き出しを元に、えれなとまどかについて考える。
書き出しとの一致
元始、女性は実に太陽であつた。真正の人であつた。今、女性は月である。他に依つて生き、他の光によつて輝く、病人のやうな蒼白い顔の月である。
これを観星中の太陽と月であるえれなとまどかに当てはめるとピッタリなのだ。
女性は実に太陽であつた。真正の人であった
観星中の太陽であるえれな。明るい性格のえれなはまさに太陽であり輝いている。いつも笑顔でイキイキとしている。
女性は月である。他に依つて生き、他の光によつて輝く
観星中の月であるまどかは、父の言う通りにやってきて、ピアノコンクールも優勝、弓道大会も優勝、勉学も優秀な成績をおさめている。
ネガティヴな部分も有している
平塚らいてうの文のネガティヴな部分についても、スタプリはちゃんと描いている。
「原始」の意味
らいてうの文では「元始、女性は実に太陽であつた。」と、過去形になっている。つまり、元々は太陽であったが今は違うと言う文である。これが、スタプリのえれなにおいて、ちゃんと描かれているのである。第39話、第42話、第43話にわたり、えれなは自分の笑顔について葛藤する。自分が心から笑顔でいるのではなく、誰かのために自分は笑顔でいるのではないかと。
病人のやうな蒼白い顔の月
これまで父の言うように生きてきて、成功しているまどかが、ララが宇宙人であることを隠すために、父に嘘をついていたことは、精神的に非常に辛かったであろう。病人のような蒼白い顔になっていたであろう。
えれなとまどか①は、こちら