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【マギアレコード】第1話『やぁやぁ、知ってる?魔法少女のその噂』


9年の歳を経て、魔法少女の新しい話が配信された。『やぁやぁ、知ってる?魔法少女のその噂』と言われても、キュゥべえおまえ、まだそんなこと言っているのか?と思いつつ、「覚えてるよ、忘れるわけないだろ」としか言えない、次の話を期待する自分がいる。その噂の中身は、他の魔法少女モノアニメとは異なり悲しい物語であったのだから、忘れることなどできないし、救いのない世界の中で救われる話を見たいと思う。

基本設定

外伝であることや主人公の名前等の基本設定に関する事項は、こちらを参照→「事前設定について

まどマギとのタイトルの比較

「魔法少女まどかマギカ」第1話のタイトルは「夢の中で会った、ような…」であった。本作マギアレコードの第1話タイトルは「やぁやぁ、知ってる?魔法少女のその噂」である。まどマギの場合、魔法少女の成り立ちや魔女との戦いの意味が、主人公のまどか同様に視聴者に対しても隠されていたため、まだ何も知らないまどかのセリフのようなタイトルとなっている。しかし、マギアレコードの場合、既にまどマギで魔法少女の実態を理解している視聴者が対象となるため、キュゥべえの口から出てきたと思しき、魔法少女に関する基本設定の理解を前提とした発言が第1話のタイトルになっている。

電車は神浜市への移動手段

まどマギにおいても電車が出てこないわけではないが、マギアレコードでは、電車は、謎を秘める神浜市への移動手段という重要なアイテムであるようだ。

小さなキュゥべえ

こいつの存在意義。第2話で、そんなものはいないと否定され、本当に登場しない始末。もともと、キュゥべえ自体可愛い外見なのだが、まどマギにおいてその悪辣さが知れ渡ったので、さらに外見を可愛らしく、要は幼児化させたというだけの話で、本質的には悪辣で良いと思う。

白い猫を救うことの意味

これは、まどマギ第2話における、魔女の契約前のまどかとさやかが、ほむらに襲われるキュゥべえを救うシーンと重なる。まどマギでは、「現世界の少女」が「魔界の猫的な生物」を「魔界と現世界をまたにかける魔法少女」から救おうとする。一方、マギアレコードでは、魔法界に迷い込んだ猫を環が魔女から救うが、これは、「魔界と現世界をまたにかける魔法少女」が「現世界の猫」を「魔界の魔女」から救おうとしている。まどかの時と似た状況でありながら、登場人物の魔界と現世界の所属が異なる。この関係性の違いは、何かを暗示しているのかもしれない。

自分の願いごとを忘れた主人公

普通の少女が魔法少女になる理由に願いが1つ叶えられるというものがある。しかし、マギアレコードの主人公環いろはは、その願いがなんであったかを忘れるというとんでもない設定である。これは、「願いを忘れること」が願いになっていることになるので、願いを1つ叶えるという設定から、少しおかしなことが起きる。つまり、いろはの願いは、いろは自身が願いを忘れることが、メインの願いではありえないが、願いを叶えると必然的に、いろはが願いを忘れることになる願いであることになる。これが何かが、マギアレコードの比較的大きな謎の1つなのだろう。この種明かしでアッと驚かせてほしい。

忘れた願い事を思い出させる小さなキュゥべえ

小さなキュゥべえに出会ってから、いろはが覚えていない魔女の契約時の願い事に関する記憶が、少しずつよみがえってきているようだ。大きなというか、ノーマルのキュゥべえは明確に知らないと言っていたので、この小さなキュゥべえは、ノーマルとは異なる何らかの能力を持っていることになる。この小さなキュゥべえも、曲者であろうことは予想されるので、可愛い外見に騙されてはいけないと考える。