プリキュアを読む

感想やまとめとは違う分析的なもの

【スタプリ】おじさまたちの放置


スター☆トゥインクルプリキュアは第2クールまでは、おじさん、おじいさんに積極的にスポットライトを当てていた。プリキュアシリーズとしては異例である。これは、夏休みに入り、宇宙に行きっぱなしになる第3クールでパタリと止み、第4クールでは、おじさん、おじいさんは、父親たちがギャグ要員として使われるくらいで、春吉と遼じいの恋のバトルが若干描かれたが、特に目立った活用はされなかった。夏休み前までの前半においては、おじさん、おじいさんが、結構、ストーリーのメインに絡んでいたのに比し、後半は残念な結果となっている。

父親

まどか父(香久矢冬貴)

ちゃんとキャラクターとしての役割を果たしたと言えるのは父親では冬貴だけだろう。カルロスは、家族とセットでしか出てこないし、特に何か良いこと言うわけでもない。陽一も、本当にスポットで出て来たキャラだったし。冬貴は、とにかく自分を持っていた。ハグプリのえみるの兄役を全うした。無害化するにつれ、ギャグ要員ぽくなっていったが、初めのうちは、プリキュアであることがバレたらどうしようというサスペンス風味の相手役をしっかり担った。その意味で、スタプリにおける父親の中では貢献度が高い。

えれな父(カルロス)

えれなママとセットでなんか歌ったりするだけで余り父親としての何かを示したというわけではなかった。しかし、そういう性格だからこそ、えれなという子が育ったということも言える。しかし客観的に見ても、カルロスの子は大変だろうなとは思う。

ひかる父(星奈陽一)

まあ、好き勝手やってるだけのダメ親にしか見えない。ひかるの好奇心を育てる面はあったが、人としてはかなりダメな部類。妻も職も運良く得られただけで、1つ間違えると悲惨な人生であったと言えそう。

ララ父(トト)

印象が低い。というか、全く主体性がないのが惑星サマーン人だから仕方がない。

祖父世代

ひかる祖父(星奈春吉)

陽一とは真逆の堅物のような性格に見えたが、人の性格は多面的なものということをちゃんと描くのがスタプリ。三角関係的であった遼太郎と陽子との関係において、遼太郎を出し抜いて陽子と付き合い、結婚にまで至ることに成功。とはいえ、ひかる達に何か教訓めいたことを与えることはなかった。

天文台管理人(空見遼太郎)

霞を食べて生きているような天文台管理人の遼太郎。これも、春吉、陽子と3人で楽しく生きていければなどど思っていたら、他の2人はよろしくくっついてしまって、自分が半端者になったという過去からくるものだろう。ひかるに色々構うのは、陽子の血を引くからという可能性を捨てられない謎の人物。ひかるとララにそれぞれの人生の転機に的確なアドバイスをする。この点で、霞を食べていても、他の父親、祖父世代のキャラクター対比、ストーリー上は良い役であった。私生活のリア充度は一番低いけれど。

スタプリにおける大人の男の位置付け

ハグプリが、母親の良さを描いていたことから、このスタプリで父親や祖父世代が、番組開始時点からしばらくクローズアップされており、特にひかるの父が謎扱いされていたので、今回は父親に力点置くのかと期待したが、そんなことはなく、どちらかというと、父親も個人的な感情を持つ1人の人間に過ぎないということを描いていたように思える。メイン視聴者にとって父親や祖父は、絶対的権威者に見えることだろうが、このスタプリでは、そんなことないよ、君たちと同じ感情を持つ人間なのだよと言っているように思える。その意図は分からないが。

竜頭蛇尾

いずれにせよ、スタプリで、父親、祖父世代がストーリー上、クローズアップされるかと開始時には思ったが、結局、それは竜頭蛇尾であったということ。残念でならない。