「ヒーリングっど♡プリキュア」が遂に始まった。さて、今回は、大人向けにどのような仕掛けを用意してくれるのだろうか。
「ふわあ〜ふわあ〜」を連発するピンク候補。前任プリキュアである、スタプリの妖精であるフワへの敬意を忘れない。プリキュアのチーム連携さすがである。
過去のある主人公
主人公花寺のどかには、何か過去がある。のどか母の次のセリフから分かる。
しょうがないよ だってあの子やっと自由に走れるようになったんだから…
第1話アバンタイトルからこれを提示してくるか。やはり大人向け要素あるな!(Aパート以降で入院していたっぽい描写がある)
心の肉球にキュンときた人間
今回は、妖精が複数いて、その内の見習い格3人が、それぞれがプリキュア候補を自分で選ぶ方式か。肉球がキュンと来るとはどう言うことか、人間には分からないが妖精には分かるのかと思ったら、彼らにも分からないらしい。
海がある温泉街が舞台の意味
関東圏だと、熱海か?伊豆か?まあ、プリキュアの場合、明示的な聖地は無いからね。新しいお家が、温泉街にあるのは、温泉療法のためだろう。描かれてはいないが、のどかは退院した直後なのだろう。しかもこれは、のどかが完全に治癒していない、もしくは未だ体力回復に努める段階であることを意味する。しかも第1話Aパート冒頭で、のどかは次のように言う。
日帰り温泉 ハーブショップ しんきゅう院 リフレクソロジー 聞いてたとおり 体によさそうな街だ〜
また、メガビョーゲン初来襲で逃げる際も、
フ〜ちょっと休憩…
と立ち止まってしまう。何という体力無い描写。いやいや未知の怪物が来襲しているのだぞ!のどかの体の不調によるピンチが第4クールあたりに出て来そうで怖い。しかし今のところ、まどかの体調が万全でないというかなり重い設定が、さらりと描かれてる。この辺りは完全に大人向け設定で、メインターゲットのお子様には余り気づかないようにしているという点で、スタプリに似ている。しかし、この体力無い描写、後々問題になりそうな気がする。
のどか父のフラグ立て
ここなら犬でも猫でもかえちゃうぞ
のどか父たけしは、そう言うが、あなたそれ、フラグだから。犬猫どころかウサギもペンギンも来るぞ、あんたの家に。覚悟しとけ!
ビョーゲンズのナノ/メガビョーゲン
人の心を元に怪物を登場させるわけでなく、今回は(弱った?)花を元にメガビョーゲンを発生させている。これは、ちょっと踏み込み過ぎな気がする。
なぜあるのか正義の心
見知らぬ子が避難する際に、
だってまだあっちにワンちゃんいたもん!怪物に食べられちゃうよ!
と言い、その母が、
まずゆうくんがにげなきゃなの!
と子供を抱きかかえて避難する。それを見た、花寺のどか。
大丈夫 わたしはもう走れる!
とつぶやき、ワンちゃんがいると思われる方に走る。足のことが再度言及される。
ワンちゃん(=ラテ様)は、生物学上、犬じゃないので医者でも治せない。しかし、それでものどかは治そうとする。
決めたじゃない今度はわたしの番
この言葉。カッコいい!
手当の意味に迫るヒープリ
ねぇあなたたちはそのお手当ての方法知ってるんだよね
わたしに何かできることない?
わたし何でもする!
このセリフは、のどかが過去、入院していた過去から来た言葉。しかも、医者だけでなく、父母の愛、父母に手を重ねられて励まされたことから来ているのだろう。
すごいすごい こんなにとべる!わたしの体じゃないみたい!
初めての戦闘後、のどかはこう言うが、これも、入院生活があったから体を動かす喜びが大きいと言える。はしゃぎ過ぎとラビリンに言われるが、仕方がない。
病がテーマ
主人公自身が、入院していたという過去を持つ、病がテーマのプリキュア。チャレンジングなテーマであるが…かなり現実にはヘビィなテーマを扱っている。メインターゲットの年齢層が低いプリキュアで扱うには重すぎるように思える。大人に振りすぎかという不安がよぎる。