プリキュアを読む

感想やまとめとは違う分析的なもの

【ヒープリ】ファーストインプレッション


2020年のプリキュアである「ヒーリングっど♡プリキュア」。このファーストインプレッションを前作のスタプリと比較して書いてみる。

キャッチフレーズ

前作では、家(もしくはその象徴としての父親)と自分の関係を「宇宙に描こう!ワタシだけのイマジネーション!」というキャッチフレーズを元に描いていた。このスタプリの次作となるヒープリのキャッチフレーズは「手と手でキュン!ハートつないで地球をお手当て!」である。スタプリが自己完結型のキャッチフレーズであるのに対し、ヒープリは、自分以外のものとの関係についてのキャッチフレーズとなっている。

妖精との出会いのきっかけ

スタプリでは、妖精であるフワは、ピンクプリキュアとなる星奈ひかるがノートに描いたオリジナル星座から飛び出す形で出会う。これはつまり、フワがひかるを選んだことになる。
一方のヒープリにおいては、メガビョーゲン登場で体調不良となっている妖精の王女ラテを助けに来たところ、その場にいたピンクプリキュア担当妖精ラビリンに出会うも「あなたにはむりラビ!早くここから逃げるラビ!」と言われてしまう。つまり、ヒープリにおいては、ピンクプリキュアと、妖精は、偶然、しかも最初は適性なしと妖精側に判断されてしまっている。

選ばれし者とそうでない者

この辺り、プリキュアになる前から選ばれし者と、そうでない者との違いがある。これは今後のストーリー上、大きな意味を持つ可能性が高い。スタプリのひかるは、自身は生きる上での悩みとなるものを持たずに生きてきた。最終話近くになって、自分だけがトゥインクルイマジネーションを発動できないことに対して初めてコンプレックスを感じて苦悩している。ララは兄との関係で、えれなは家族と自分の進路との関係で、まどかは父との関係で、ユニは自らの星の運命で、中二にとっては重大な悩みを抱えながら生きているのに対し、ピンクプリキュアであるひかるは、そのような悩みを持っていなかった。このような特殊性がスタプリのピンクにはあった。
一方ヒープリののどかは、第1話で既に退院したばかりという設定が提示されている。温泉街近くが新しい家となるのも、温泉療養のためであろう。自らの悩みは残る中、しかし、だからこそ、心は強かった。