プリキュアを読む

感想やまとめとは違う分析的なもの

【ヒープリ】第5話「気まずい水族館!チグハグなわたしたち」


「ヒーリングっど♥プリキュア」も、前回までで初期プリキュアが揃い、これからがコンセプトに従ったストーリーが展開される。

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【図1】三人揃っての初変身!

チグハグさの由来

のどか、ちゆ、ひなたの3人。ちゆとひなたは、これまでも同じ学校であったから、面識はあるようだが、第4話までの描写からは、2人には異なる友人がおり、同じクラスの顔見知り程度という印象である。そこに転校生のどかが入って、プリキュアという絆で急遽結び付けられた3人なので、チグハグなのは当然である。第2話「パートナー解消!?わたしじゃダメなの?」でも描かれた、間合いが取れない付き合い始めの段階で、互いを思いやるが故のすれ違いが描かれる。

みんな真面目だから相談する。

みんな真面目。ちゆもひなたも。そしてのどかも。そして、みんな真面目だから、みんな相談する。ひなたはまどかに、ちゆもまどかに、そして、まどかはまどか母に。まどか母は、解決策として、水族館チケットを差し出す。そこで、ちゆとひなたは互いの普段と違う一面を見て打ち解け始める…そんないい感じのところで、ペギタン失踪とか…なんかペギタン空気読めないな。

2人の価値観の違いを埋めるもう1人の価値観

メガビョーゲンを倒すことが先というちゆと、ペギタンを探すことが優先というひなた。そのチグハグさを埋めるのが、のどかという感じか。ただし、のどかは添え物的、最後の仕上げであり、ちゆとひなたはそれぞれで価値観の違いを認め合って行く様が非常に丁寧に描かれていた。(今回も)素晴らしい回である。

なぜ打ち解けられたか

それは、最初から明らかである。ちゆもひなたも共に互いとうまくやっていこうとしている。ちゆはひなたに対し、付き合ったことのないタイプなので、ひなたにとって高圧的に感じる接し方になっていないか気にしている。また、ひなたは、要領が悪いことでちゆに迷惑をかけていないか気にしている。そんな中、ペギタン行方不明に加えメガビョーゲン登場となり、緊迫した状況に。そこで、2人はそれぞれがベストと考える方法をとっさに取る。もちろんそれはチグハグになるが、それでも2人ともベストを尽くそうとしており、結果としても良い結末となった。これで、2人は何をすれば良いかが分かった。気にしなくても自分のままであれば良いと。そこに陰ながらのどかの存在があることも2人は認識している。かくして3人の絆は確立した。ストーリーとして良い流れである。

この話の素晴らしさ

ちゆもひなたも、もちろんのどかも、最初から他者の考え、価値観を否定していない。互いに価値観をエゴ丸出しで戦わせて、その上で打ち解ける…というストーリーが、青春打ち解け系ストーリーではありがちだが、ヒープリの3人は、最初から価値観の違いに戸惑うも、相手の価値観を否定することはなく受容している。受容するのに自分の気持ちがついていけず、チグハグになるのである。チグハグであって反目しあっているわけではない…3人もと真面目で他者を思いやる気持ちが強いなのである。この辺りがヒープリの素晴らしさというか、巧妙さである。

ヒープリは、お手当てするのだから

なぜこれが巧妙なのかというと、ヒープリのテーマはお手当だからである。お手当てする人間が、自己主張、エゴが強すぎたり、他者を蹴落とすような思想の持ち主では、子供向けアニメとして成り立たないのである。だから、3人とも真面目で他者を思いやる気持ちが強い設定なのである。その中で、付き合い始めのチグハグさまで描いた点が、ヒープリの素晴らしさなのである。

水族館でイルカショー

到着すぐにイルカショーに行くのは正解!大抵、朝一番の回が一番空いている。