アニメ成分補完計画

感想やまとめとは違う分析的なもの

【ヒープリ】第11話「力を一つに!ミラクルヒーリング!」


第10話から続くメガビョーゲン3体同時登場対応の続き。メガビョーゲン1体を倒し、その際、キュアグレースが人間的に成長したところで前話は終了、今話に続く。

テコの原理

力が強化された2体目のメガビョーゲンに、3人のプリキュアは、やすやすと水中に叩き落される。

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【図1】易々と叩き落される3人のプリキュア(の波紋)

それだけの力の差があるにも関わらず、空中に戻った3人は、キックで簡単にメガビョーゲンを倒している。これは、どういうことかというと、うまくテコの原理を使っていたということ。

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【図2】一点集中のキック。三者三様の脚の構えがカワイイ。

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【図3】テコの原理で倒れるメガビョーゲン…あれ、手の甲にキックしても手首と肘で勢いを吸収してしまって、これ、普通の構造であれば、テコの原理働かないな。

2体目はあっという間に浄化

あれ、と思ったら、3体目が更に凶悪になっていたということかぁ。

成長の対比

メガビョーゲンは、発生から時間の経過とともに成長するという設定が明らかになったが、これに対し、1体目のメガビョーゲンを倒したことによりのどかが成長するという、成長に対する面白い対比が生まれている。ストーリー作り本当に上手い。

ひなたの成長

ひなたは、3人が別々にメガビョーゲンを倒した方が、良かったのではないかと言い出す。しかしこれに対し、1体目を倒す際に成長したのどかが強い気持ちで、そんなことはない、2体確実に倒すことができた、光のエレメントさんも水のエレメントさんも助けられたと否定する。この現実的前向きさがのどかの強み。それが成長でさらに強くなっている。そして、これにひなたが同調する。このエピソードは、ひなたの成長であるとともにのどかの成長をも描いていることになる。ただし、内容的には、第10話ののどかの成長対比弱い。

ひなたの性格

公式に「間違ったことをしたときは「ごめん!」とすぐに謝れる、素直な子。」とあるが、やはりこれは、素直な子で語れるものではない。ひなたは内省が強すぎる子である。今回の3人が別々にメガビョーゲンを倒した方が、良かったのではないかと言い出すエピソードでもこれが分かる。コトが済んだ後に、普通の人以上に悔やむのである。ショッピングモール回でもひなたは悔やんだり謝ってばかりだった。感受性が強いから、謝るのであり、ある意味でこれは、素直とは逆とも言える。

覚醒のトリガーはエレメントさん

これまで、歴代のプリキュアは、新たな力を得る覚醒時の力の拠り所は、自分たちの強い気持ちであった。しかし、このヒーリングっどプリキュアは、プリキュア自身が覚醒するのではなく、どうもエレメントさんが覚醒した力を分けてもらうようである。これはストーリー的に面白くなる予感。このあたり、あくまでプリキュアは、癒す側であるということが徹底されていて凄い。

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【図4】キュアグレースの呼びかけに力を得て覚醒する花のエレメントさん

なんか産まれてた

3体目のメガビョーゲンは、何か産み出していたが、あれ、何なのだろう。ラストで、ヌートリア系?の哺乳類に取り付いていたけれど…ちょっと最近のプリキュアにないリアルさがあって怖い。

次回は特訓回!息抜き回!

第1クールの最終第12話は、息抜き回。楽しそうだけれど、あのヌートリアどうするんだよ。お手当1週見送りか?