アニメ成分補完計画

感想やまとめとは違う分析的なもの

【球詠】12話でしっかり伏線回収して満足感【2020春アニメ】


「球詠」は、ストーリー展開の満足度が非常に高い良作である。ただし、仕方ないとはいえ残念な点もある。これについて考える。

現在も連載中のマンガ原作

原作は、マウンテンプクイチによる「まんがタイムきららフォワード」連載中の同名マンガ。つまり、アニメでどこまで描くかはアニメ制作にあたって重要なポイントになる。

うまくまとまっている

これは本当に言える。12話で、様々な伏線が回収されている。この美しさはない。ネタバレになるので書かないが、各選手のそれまでの言動が、ストーリーの盛り上がりに絡んで回収されていく様は、感動モノである。また、クライマックス自体も連載途中であるにも関わらず、本当に良いところで終わっており、もうストーリーの構成はこれ以上のものはないと言える。

コロナの影響

残念ながらコロナの影響はある。これは残念な点である。
作画についてである。これは、第1話と最終第12話を比べてみれば明らかに違う。もちろん後者の方が良くない。しかしこれは仕方がない。コロナで延期になったアニメが多い中、最終話までストーリー展開上の破綻なく完走したのだから。最後まで放映するためには、これは許容すべきものであろう。作画という点では、表現が難しい野球のプレーシーンでは、CGが多用されていたが、これが、余り動かない他のシーンや顔の描き込み量対比、CG特有のヌルヌル感、変なリアルさが残っていて違和感があった。もう少し他のシーンとの整合性があると良かった。ただし、CGのパワーは強力で、走攻守全てのシーンで良いアングルだなぁと惚れ惚れしたのは事実である。

結論

おすすめである。