アニメ成分補完計画

感想やまとめとは違う分析的なもの

【球詠】ラブライブμ'sとのキャラクター相似性


ラブライブμ'sメンバーは9人。野球のポジション数と同じということで、球詠みのキャラクターと比較して見た。ちゃんと、対応するところが怖いというか、面白い。ただし球詠はマネージャーがいるから実は10人であり、μ'sの1人のキャラを分割して当てはめている。

メンバー構成

ラブライブ

全員高校生で各学年バランスよく配置。

1年3名、2年3名、3年3名

球詠

全員高校生で3年生はいない。2年生も前年度の不祥事の経緯から少ない。

1年8名、2年2名

主人公の学年

どちらも2年生で、その他メンバーも先輩より同学年以下の方が多い。先輩の少なさは、主人公の牽引力に関わるので重要。

先輩の位置付け

球詠

球詠における2年生は、不祥事でも廃部させないようにする後輩への気遣いを持った先輩という位置付け。あくまで野球部の主役は後輩という考えで関わっていく。

ラブライブ

ラブライブにおける3年生は、後輩である2年生の始めたアイドル活動を抑制する方向から関わって行き、最終的に合流する形になり、こちらも後輩を立てる形で関わって行っている。そもそも「先輩禁止」とまで言っている。

どちらも、ストーリー上のみならず、設定上も、後輩を支援する形が最上位学年の役割となっている。

各メンバーの対応関係

球詠みの新越谷高野球部は、選手9名、マネージャー1名の計10名、ラブライブのμ'sは、メンバー9名と球詠が1名多いが、μ'sの矢澤にこは二重人格的であるので、矢澤にこの性格を2つに分けることで、それぞれのメンバーを対応してみる。

(左が球詠、右がラブライブ)

武田詠深・高坂穂乃果

共に主人公。とにかくポジティブ思考で周りを自然と巻き込みながら前進して行く。基本的に明るい。

山崎珠姫・南ことり

主人公の幼馴染。強気で行くと決めたら強気。ただし、球姫は主人公が止めた野球を再開させるほどの影響力を持つ幼なじみであるのに対し、ことりの幼なじみポジは、海未も有しており、少し影が薄い。

中村希・西木野真姫

ツンデレ系であるが、負けず嫌いな一面もあり、やると決めたら思い切ってやる。髪の色は、中村希は金、真姫が赤と、空空の世界観の中でも他メンバー対比で一番個性的というか非現実な色。

藤田菫・矢澤にこ

にこは、性格に二面性があり、彼女の堅実な面が菫と重なる。ツインテールと髪型も類似。にこは、菫と稜の相反する両方の性格を併せ持つために強力なキャラとなるのであるが、歌詠ではこれをしなかったために、結果として、菫と稜ともに埋もれてしまっている。

川崎稜・矢澤にこ

にこのもう一面、お調子者的な面は、川崎が担う。これは、強調すれば良い個性となりあるが、主人公にも似た個性を与えており、それを避けるために目立ちづらいキャラクターとなってしまっている。やはり、2つの極端な個性を合わせ待たせるという矢澤にこというキャラクターは、コメディリリーフとして重宝できるため、大発明であることがわかる。球詠ではコメディリリーフ役がいないため、みんな真面目な女子高生というストーリーになってしまい、アクセントに欠けている。3人目の先輩として矢澤にこがいることはラブライブの先輩後輩関係を考えるに本当に上手い仕掛けである。球詠では、これをせず、主人公と同級生であるが、野球経験者という、微妙な存在を代わりに置いたために、あまり目立つところがなくなったという印象。

大村白菊・園田海未

これはお馴染みの黒髪ストレートロングの系譜。この髪型のキャラクターは、日本の伝統武道・芸道の家に生まれることが多い。白菊は剣道で海未は日舞。ついでにガールズアンドパンツァーでは五十鈴はなが華道の家元の娘になっている。プリキュアでは、青がこの役割を担う。

川口芳乃・小泉花陽

ペアの内の色々と考えてしまいがちな消極的な方。とはいえ、どちらも積極的な面もある。メンバー全体から見ると可愛い小動物的存在。

川口息吹・星空凛

ペアの内の物怖じしない積極的な方。基本的に素直な性格であるため、あまり深刻なストーリーには絡まない。

岡田怜・絢瀬絵里

メンバーにおける精神的支柱となる先輩ポジ。先輩でありながら先輩であることは後輩の妨げになりうるという難しいことを考えている点でも共通している。

藤原理沙・東條希

お母さん的先輩ポジ。長髪。体型も似ているといえば似ている。。

このように各メンバーの対応はできる。当然全く同じというわけではない。しかし、類似てきなキャラクター設定を認めることはできる。これは、球詠、μ'sに限らず、多人数もののアニメ、マンガのキャラクターにおいては、同様なキャラクター分類ができるのではないだろうか。そうしないと誰が誰だかわからなくなるからね。

メモ

アニメ漫画において、メンバーの多い場合のキャラ付けについては、整理すると共通性を発見できることがあり面白い。