なかなか毎回面白いサブストーリーを突っ込んできてくれるウルトラマンZ。第3話もやってくれます…ただ、少し残念な点もある。
2号ロボの開発
一旦ストップらしい。理由は、開発予算が止まったこと。
そのシーンで背景に映る、多くの作業員?研究員?の方々が後ろ姿で手持ち無沙汰で突っ立ってるシーンが笑える。
【図1】持ち場で突っ立っている作業員
開発止まってるなら、そこに居なくてよくね?それとも、ストレイジは、待機室とかその手のスペースが全くないブラックな職場なの?ストレイジって貯蔵庫って意味だから、貯めること以外できないってことか?
新兵器
主人公ハルキが申請した新兵器は開発完了してセブンガーに搭載されたらしい。比較的低予算なら何とか工面できるらしい。
伊豆原高原
冷凍怪獣ギガスが登場したためセブンガーが出動するのだが、伊豆原高原の戦いの場でポツンと建つ謎の建物。
【図2】崖に建つ謎の建物。何故そこに建てるかな
こんな崖に作らなくて良いのに。怪獣来なくても、ちょっとした地震で落っこちそうだなこれ。建築基準法満たしているのかなぁ。
硬芯鉄拳弾
オリジナル
ロボットがゲンコツを飛ばす技と言えば、「マジンガーZ」©️永井豪先生のロケットパンチですね。知ってる人は思い出さざるを得ない。第3話の中で、地球防衛軍の海外のお偉い様が、「子供の頃に夢中になった日本製のロボットアニメを思い出すな」とか言ってるから、このロケットパンチはアイディア窃取ではなくオマージュということなのだろう。
物理的に無理じゃないの?
元々ゲンコツも武器なので硬芯鉄性ということは納得できるが、それをロケットで飛ばす。これはかなりのエネルギーを消費する。うーん、物理的に実現性は低い…けれど、そもそもセブンガー自体を飛ばすことのできるストレイジというか、ウルトラマンZの世界線ならば、可能か。
【図3】ロケットパンチ様のもの
ただし、このロケットパンチ、発射後一旦落下してその後に推進力を得て浮上するところが、なかなかリアル。
マジンガーZとウルトラマンZ
Z繋がりでロケットパンチをオマージュにしたということなのか?一応、説明はできるけれど。しかし、これを言い出すと、世の中、いや、アニメ特撮分野でもZとつくものは多いぞ。(期待!)
外国人の面白日本語
何でわざわざこんなことするのかわからないが、ゴモラが覚醒したのを見た外国人のお偉い様が、「あぁ こっち 起きてるんじゃない?起きてる!」と声を裏返して言うシーンがあるのだけれど。確かにこの俳優の演技が、真剣な中にコミカルさがあって、面白いと言えなくもないけれど…しかしそのコミカルさは、ひと昔の前に先輩芸人にいじられた芸人が「危ないよ!危ないよ!」と言って笑わせようとしたような、ちょっと時代遅れのコミカルさ。そもそもお偉い様なのだから、セリフを「おい、覚醒していないか?覚醒しているだろ!」くらいにすべきである。少なくとも、これが外国人のお偉い様でなく、日本人のお偉い様であったらそうしたはず。「起きてるんじゃない?起きてる!」って、相応しくない口調。その後も「どういうこと?どういうこと?」と言っているが、「どういうことだ」くらいでしょう。製作陣は、外国人には、まともな日本語は話せないと考えていると言っているようなもの。これは誰か気付くべきだった。このシーン、海外輸出するときの翻訳は、どうするつもりなのだろう。ネイティヴではない言葉を話す者を笑いのネタにするのは最悪である。ネイティヴではないということは、努力して身につけているということ。ネイティヴからしたら敬意を持っても良いくらいであるのに。それもウルトラマンというワールドワイドで通用するブランドの中で行うのは、戦略的にも間違っている。
マンション2棟倒壊させ喜ぶお偉い様
歌舞伎アタックだ!!
すごい!あんな粋な必殺技まであるのか!
マンション2棟をセブンガーのミス操作で倒壊させたのを見てのお偉い様たちの発言。ちょっとこの地球防衛軍のお偉い様たちダメだろ。ハルキは、先の伊豆原高原での戦いにおいて、小さな研究所を破壊して怒られたのに、こっちは多くの人がするマンションだよ。もう少し頭働かせような、お偉い様たちよ!
【図4】ビルを倒壊させるセブンガー1
【図5】ビルを倒壊させるセブンガー2
【図6】ビルを倒壊させるセブンガー3
【図7】ビルを倒壊させるセブンガー4
自分のビルまでゴモラ近づいてきてるぞ。そして、自分たちが逃げられていないということは、倒されたマンションにも人がいた可能性が高いということ。日中無人になるマンションなんてないからね。脚本で少し工夫すればそんなこと対応できるだろうに。
【図8】この距離!
【図9】近づくまでは、他山の石という言葉を知らないお偉い様
【図10】地球の運命任せたくないよ
イノキオマージュ含むプロレス絡み
1、2、3、ダーのあと、ゴング音まで入れてる。毒霧とか、電流爆破デスマッチとか、プロレス由来のオマージュ多い。うん、確かにオマージュは、面白いよ。でも、オマージュはパクリというか、オリジナルの威を借りる面白さだから…。第3話で早くもこんなに多用するのは嫌な予感しかしない。
予算が出た!
予算が出ることになった途端に「これでいよいよ2号ロボが完成する!」とか言って喜んでいるユカ隊員。
【図11】喜び過ぎのユカ隊員
いや、予算出ることが内定しただけですよ。一旦中止したプロジェクトなのだから、再着手にそもそも時間はかかるだろうし、完成は直ぐにはできずずっと先だろう。それともロボット開発は、お金があれば、そんなに早くできるのか?そっちの世界線では?