お祭り回。ただ、ちゃんと暗喩的なエピソードも織り込まれており、見応えがある回である。
のどかの検診結果
退院して引っ越ししてから最初の検診。
いや全くもって健康です
げんきすぎるくらいだ
君 本当に病気だったのかい?
もう何の心配もいらんでしょう
と言われるくらい。
【図1】「君、本当に病気だったのかい?」「はい」のやり取りの場面
病気に関する描写は結構しつこくて、ここまでの描写が必要だったのかとも思う。
すこやかまんじゅう
大人気商品「すこやかまんじゅう」。6種類の野菜を使っているらしい。と言って店の主人が例示してくれるのだが…
いちごに かぼちゃに 小松菜に
いちごを野菜にカテゴライズするのか?という。
【図2】すこやかまんじゅう
【図3】リアルすこやかまんじゅう?(違います、本店がシンガポールにあり日本にも支店のある「パラダイスダイナシティ」の小籠包です)
蒸し器の故障
大人気商品のすこやかまんじゅうを作るための蒸し器が故障したという。それの解決策が、他の店の蒸し器を使って支援するという。なかなかな発想である。
これについては、謎のおばあちゃん(別に謎というほどでもないけど)が、こう語っている。
うんと昔から 病気やトラブルに見舞われるたびに この町はみんなで協力して困難を乗り越えてきた
だから「すこやかまんじゅう」が作れないなんてトラブル この町のみんなが力を合わせればなんてことないわ
それを受けてのどかが言う。
温泉や食べ物だけじゃなく そういうみんなのパワーをわたしももらっているのかも すこやか市の元気のパワー
これにひなたが呼応する。
だからのどかっちめっちゃ元気になったんだ
この辺りが、最初ののどかの検診でのやり取りにつながるわけね。健康には環境も大切と。
すこやかフェスティバル
まあ、住んでいるのがすこやか市だからこのネーミングなのだが、そもそもすこやかに込められた意味は、心身の健康ということで、地球をお手当てがテーマのプリキュアの舞台としては、今更語る必要もなく、まあ妥当なネーミングであるし、すこやかフェスティバルで、商店街総出で助け合うのもすこやかさの提示である。
大人の暗喩
見え見えのすこやかさ強調で、のどかの健康がアピールされていたが、また、すこやかまんじゅうが、大声コンテストの賞品で100個提供されており、ちゃんと製造できていることはわかった。しかし、劇中で蒸し器が直った描写はない。これ、のどかの病気に当てはめると少し懸念が出てくる。つまり、健康に見えるが、根本解決しているわけではないと。こんな暗喩いらないから、考え過ぎと思うけれど。
大声コンテスト
三人の大声を出す際の言葉が、それぞれの個性を出していて良い。
【図4】ひなた:スマホ新しいのほし〜い!
【図5】ちゆ:沢泉の温泉 最高〜!
性格の素直さがそのまま出ている。
【図6】のどか:わたし すっごく…生きてるって感じ〜!
最初から引きの画面。セリフは、健康そのものって感じ!
まあ、のどかが優勝したみたいであるが、ここで1つ気になる点が。ひなたの描写の時だけ、音量が表示されているが140dBとなっている。つまり、のどかは、それ以上の大声をだしていることになる。さて、現実世界を見てみよう。横須賀では「よこすか大声大会」が開催されている。ここでの過去の最高記録を見てみると、126.6dBとなっている。標高等も関係するが、日向でさえ140dBとよこすか大声大会の過去最高記録を余裕で上回る。プリキュアたち、声大きすぎる。ちなみに140dBは、至近距離に落ちた雷に相当するらしい。こいつら、ヒトじゃねえ…あ、だからプリキュアになれたのか。納得。
なんかもっともらしい追加プリキュアの前振り
はるか昔、一人の少女が、のどかたちの前のプリキュアだったらしい…との証言が出てきたぞ。そうか、そういう位置付けだから、キュアアースは大人びているのか…。