「第1話 小町の描写の意味」に書いたが、「俺ガイル完」の第1話は、後半を全て使って八幡と小町の兄妹愛を描いている。この意味について、より掘り下げて考えてみる。
【図1】夫婦な2人
もはや夫婦しかも長年連れ添った夫婦
いきなりインパクトのある結論を書くと、八幡と小町の比企谷兄妹の関係は、擬似夫婦になっているのではないかと推測される。しかも長年連れ添って、相手のことを理解し尽くした夫婦。そう考えると、八幡の行動が理解できる。
八幡が謝る(「続」第5話)
第3話冒頭にて、修学旅行で雪乃、結衣と色々あったことを小町に執拗に詮索され、「しつけぇよ」と返したために2人の中は険悪となる。しかし雪乃・結衣の関係が良くなる兆しもなく、八幡が精神的に頼れるのは小町だけだった。結局5話冒頭で八幡は小町に「相談がある」と切り出す。ここで小町が、15年一緒にいれば愛着がわくという表現を使う。これは夫婦である。夫婦とは行かないまでも、長年一緒に暮らしている兄妹の絆は大きいという描写である。俺ガイルはこの兄妹のつながりを重視してある