アニメ成分補完計画

感想やまとめとは違う分析的なもの

【フルバ2nd】ep.17 「あります、きっと…」


非常に唐突ながら、修学旅行回!京都!
旅行前のエピソードも旅行後のエピソードから分かるのは、今回のキーアイテムは、透が自分のために買うお土産。

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【図1】京都土産は人それぞれ

勝手に寄ってきて勝手に離れた

ネコに対する夾のこの言葉に揺さぶられる透。この直前に夾が見知らぬ同級生に告白され冷たく断るシーンがある。夾の真意はともかくとして、この断りを踏まえた夾のセリフであると透はとっている。しかし透に対しては丁寧に接してくれる夾に対して透に笑顔が出てくる。
今回の透は、躁状態だったので、この感覚に対して次のように表現している。

不思議…たった一言に揺さぶられたり、うれしくなったり…夾くんは、不思議

これ、不思議でもなんでもなくて、恋に落ちていると独白しているだけ。単にボキャブラリーが貧困なだけ…だが、それが良い。

旅行前エピソード〜単に「置物」とだけ答える透

紫呉とのやりとりで、自分への土産は何を買うか聞かれ、透は「置物を」とだけ答える。

透の自分へのお土産

修学旅行中、透と2人きりになる機会のあった夾と由希。置物としか言われていないのに十二支の置物を買うと言い当てる夾と、そもそも置物を買うということさえ覚えていない様子の由希。この辺りが2人の透への思いの違いとして出てくる。夾は、「自分のことを後に回して」透のことを思っているのに対し、由希は、「自分の思い…ひどい言葉を使うと、自己満足の対象」として透を見ている。

自分の前に透のことを考える夾と、自分のために透のことを考える由希との差が、エピソードとして描かれている。

この思いの違いが、透にも影響を及ぼしていることが、今回のエピソードで描かれている。しかも、由希は、真知への土産については気にしてちゃんと用意している。由希の透への思いとは…。難しい。

夾に告白した女子と夾に懐いたネコ

夾が名前も知らない女子をあっさり振る。名前も知らないのにという夾の発言は、一理あるが、恋とはそういうものではないので、女子の理屈も分かる。このすれ違いは少し怖い。確かに透に対しても、初対面の時は、全く和んでいなかった。その後、本当に色々あって今に至るので、突然の告白をした女子と異なり、夾の透への思いは確固たるものとなっているというだけの話である。夾に懐いていたネコについても同じである。ただし夾は猫というだけで人間とは違う同族的な愛情を持っているようなので、告白女子とは扱いが違う。このことから、少なくともこの時点で、夾は、いわゆる思春期の恋の認識は、普通の少年少女とは違うものであろうと思われる。

修学旅行のお土産(判明分)

透:十二支の置物と粘土(自分のお土産)、生八つ橋(母今日子へのお供え)
夾:不明(無)
由希:もみじの葉(真知へのお土産)

透は恐らく紫呉へも何か買っていると思われる。夾は「まあ、みやげってガラでもねぇし」と言っており、無しの可能性が高い。夾と偶然会う前にいた土産物屋で、透は八つ橋「朝子」(実在する生八つ橋「夕子」をもじったもの)の前で考え事をしていた。この店では買わなかったが、今日子のためにどこか他の店で買ったのだろう。

旅行後エピソード〜十二支の置物を完成させる透

修学旅行から帰宅後、自室にいるところに夾が来る。そこで、十二支の置物に加え、紙粘土でネコを作っているのを見つける夾。良いエピソードであるし、透の優しさを再認識する夾が見られる良いシーン。

真知へのもみじの葉のお土産

話しの流れ上、由希はもみじの葉を、真知だけでなく桜木用にも用意していた模様。ただし、桜木が断ったので、真知のみに渡すことに。このもみじの葉、真知は透かして見たりして、非常に気に入ったようでもあるが、いかんせん感情の起伏が小さいためよくわからない。

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【図2】由希のお土産のもみじの葉を気に入ったと思われる真知

草摩紅葉との関係

これ、もみじと紅葉でつながりがありそうであるが、何か意味があるのか否か分からない。真知は、由希の1つ下の学年なので、草摩紅葉と同じ学年。ここに何か意味を見出せそうであるが…分からない。

感想

やはり電波女は良い!の一言に尽きる。コロッケ、おだんご、にしんそば、抹茶ソフト、美味しかったですか?