アニメ成分補完計画

感想やまとめとは違う分析的なもの

【俺ガイル完】第5話 結衣が意図的に登場しない回


冒頭いきなり、プロム中止話について八幡はサラッと先読みする。そして詰んでると結論する。八幡の読みだけでなく、CV江口拓也氏のセリフ読むのも速い。

プロム中止問題の問題

これ、奉仕部的には、雪乃にとって大問題である。雪乃が自らの意思でやろうと始めた、プロム企画へのいろは支援。企画自体はいろはのもの。かつ、いろはは自分のためにどうしてもやりたいという言質もわざわざ取っている。いずれにせよ早晩問題になったであろうが、雪乃母が出てきたことで、想定されるより早い段階で、かつ雪乃母が問題化のトリガーになってしまった。これは雪乃にとって最悪の事態である…はずなのだが、余りこの点で雪乃が苦しんでいる様子はない。何か少し違和感。

いろは

いろはも全体見えている。しかし、雪乃がトリガーになっているということには、敢えてなのか気づいていないのか触れずに八幡と1対1で話す。

私としては 奉仕部が協力してくれるのが 一番 面倒がないんです なのでちゃんとしてくださいね

このいろはセリフ、それだけで成立するのだが、その前のいろはの、

さっきの 雪乃先輩にちゃんと言うんですか?

めんどくさい人達だなぁ ホント

と言うセリフの「ちゃんと」「面倒」を使っている。

いろはの言う奉仕部に結衣は入っているのか

いろはの「私としては 奉仕部が協力してくれるのが 一番 面倒がないんです」の中に、結衣は含まれているのだろうか…と心配したが、「先輩も雪乃先輩も結衣先輩もめんどくさいけど 私だってそれなりにめんどくさいんだから」というセリフがあった。結衣も奉仕部の一員といろはに認められていた。良かった。ただ、八幡と争奪戦において、結衣が出遅れているという認識とともにではある。

八幡の責任

話がこじれているのも 依存がどうとか そういうのも 俺が招いた責任だだからその帳尻は ちゃんと合わせておきたい

雪乃を今の状況にしたのは、八幡が奉仕部に入ってから今までの行動の結果であるから、自分に責任があると言う八幡。雪乃に手を差し出す理由に、責任という言葉を使うセンス。結構おおごとである。

高校生らしい健全なプロム

白板に書かれた雪乃といろはのブレインストーミング結果に書かれたアイディアの1つに「高校生らしい健全なプロム」と言うものがあった。いや、プロムはアメリカでは、最も高校生らしいイベント。この辺り日米の文化背景が最初から前提となっている。

雪乃の涙

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何だろうね、この涙。直前に目薬をさすシーンもあり、意味深…というか、ある意味いらない演出。

結衣

冒頭いきなり登場して「行って大丈夫だよ ヒッキー」と言って去っただけで、第5話では存在感というよりまともな出番がなかった結衣。奉仕部内の勝負の話が出ていたが、結衣が、雪乃と八幡を結ぶかすがいだったことを2人は思い知らされるのだろう。勝ちをさらっていくのが結衣である感が高まっている。第6話は結衣のターン確定。