最終決戦に向け、場の盛り上がりが高まる回だった。特に、ラストのダルイゼンとのどかのやりとりは、のどかの心の中が、何ものどかは言わないのに伺えるようで怖さが増す。
ダルイゼンの自我
弱音を吐くダルイゼン。これの意味。ちょっと斜に構えてきたダルイゼンだが、それは自身の人格あってのことと分かっている。ビョーゲンズの中で、プリキュアとの戦闘を楽しんでいたのはダルイゼンだけだった。ダルイゼンは楽しむということを知っている。グアイワルは権力志向、シンドイーネは恋愛脳と、単一志向である。やはりビョーゲンズの中で、人生を楽しむという感覚を持つのはダルイゼンだけなのかもしれない。
しかし、この第41話前半では、元宿主であったキュアグレースことのどかに戦いを挑んでいる。そうしながら、のどかに助けを求めるのはむしが良いとも言える。言えるが、それが生きることを楽しむダルイゼンのスタンスと言えなくもない。
街の人たちの描写
街の人たちというより、のどかの両親の描写。これにより、ビョーゲンズが現れた際に、のどかたちがいないことを両親は知った。これは、まだ正体を知ったというより、単純にビョーゲンズが現れた際に消息を立った娘たちが心配であるというだけの描写。しかし、これで、のどかたちの心に何かをもたらしたはずである。最終決戦に向けて、これがプラスになるのかマイナスになるのかは分からない。
のどかの恐怖
両親が心配していた中、連絡もせずいたことを後悔するのどか。もう両親に心配をかけたくないという思いが強くなったと思う。そんな中に現れるダルイゼン。匿ってくれと言うダルイゼンに対し、のどかは足が引ける。そして、助けを求める手を跳ね除け、のどかは逃げる。ダルイゼンが、
おまえ、俺に言ったよな。自分さえ良ければ、良いのかって。結局お前も同じじゃん
と言う声を聞きながら。この時の、のどかはかなりの恐怖であっただろう。これまで戦ってきた、というより、つい数時間前に戦った敵に、安易に手を差し伸べられるわけがない。
人形に徹するラビリン
可愛いし、いじらしい。
肩に収まる人形、ラビリン
のどかママが駆け寄る
当然人形だから、のどかママの眼中になく…
飛ばされ、落下する
ここで、しばらく、のどかと、のどかママのやりとりがある。それを聞いた後の、ラビリン。
耳を上げているが…
クタッとして、悲しい顔になる。それはそうだ。のどかを巻き込んだために、のどかだけでなくその家族も悲しい目に合わせたのだから。ヒーリングアニマルは、優しさに溢れている。
そして翌朝のラビリンとのどか。