最終回を見ればどうなるかは分かるのだけれど、やはり気になるので、整理してみる。
公式の生存フラグ?
公式ページキャラクター紹介のアイコン表示は、次のようになっている。
これ、元々いたダルイゼン、シンドイーネ、グアイワルはまだ赤みがかっているが、色が付いているが、途中で出てきて比較的早く消えたバテテモーダ、ネブソック、ケダリーとは扱いが違うということかもしれない。ただし、明確な生存ではない。
ワクチン説
グアイワルは、強化版であるキンググアイワルになった後、キングビョーゲンに取り込まれた。強化版ダルイゼンも同様。しかし、強化版シンドイーネは、キュアアースに取り込まれた。結局、今のところキュアアースは、体調を崩していないし、逆にネオキングビョーゲンに対して対等の能力を身につけている。このシンドイーネを取り込む行為は、ワクチン接種と考えることができる。
無害化
強化版のグアイワル達は、無害化された病原菌ワクチンなので、体内に取り込むことで有効な効果を生むのであろう。
キュアアースの体内に取り込まれたシンドイーネ。この描写はワクチンの擬人化と言える。
そもそもダルイゼンは寄生生物
ダルイゼンは、のどかを宿主として生まれたもの。だから、のどかと分かり合える未来を視聴者が想像してしまうのは仕方がない。しかし、ダルイゼンは、単なる病原と考えれば、のどかの身体に入り込んだからと言って生かす必要はない。いや、むしろのどかにとっては、人生を狂わせたものであるので、逆になきものにしたいと考えるのが普通。風邪にかかった人間が、風邪と共に生きようなどと思わないように。ダルイゼンは、シンドイーネの様に、ワクチンとして生き続けるという目もあるが、しかし、シンドイーネと違い、一旦、ネオキングビョーゲンに取り込まれてしまっており、かつネオキングビョーゲンと一緒に浄化されていることから、復活する可能性はかなり低いと思われる。復活するには、それなりの説明が必要であるが、元々悪でないが、キングビョーゲンに騙されてというものではなく、ヒープリは、最初からビョーゲンとして生まれているため、後に自我を獲得しても正当性が認められにくい。
ビョーゲンに対する徹底した態度
結論としては、『ヒーリングっどプリキュア』では、あくまでビョーゲンは根絶するという姿勢を感じるので、ダルイゼン復活の目は、ほぼないと思われる。ダルイゼンの言行も、自分が消されるという事態になるまで、あくまで他人の迷惑に全く無頓着だったので、救うべき理由もないから、この結論はやむを得ない。しかし、プリキュアらしくない気は確かにするので、何か落ち着かなさを感じる。
ヒープリのストーリー展開
コロナ禍の下でのプリキュアがお手当がメインの話だというのは運命であろう。ただし、企画時はコロナウイルスなど想定していなかったであろうが、その時想定したラストは今と同じだったのだろうかとふと思う。ビョーゲンズに対する徹底した冷酷さが、コロナを想定しない時から考えられていたのならば、それはすごいことの様に思う。プリキュアの文脈を逸脱している様に見えるから。
擬人化の罠
感覚的に、人間形態のキャラには感情移入しやすい。だから、ダルイゼン、シンドイーネ、グアイワル、ケダリーには、バテテモーダ、ネブソックよりも、喪失した時のショックは強いと考えている。特にケダリーは、かなりあっさり消滅したので、自分は動揺した。そういう中、最終回予告で一切、ダルイゼン以下を出さないのは、逆に何かあると思ってしまうのだが…まあ、ヒープリだからなという諦めもある。この辺りかなり良い。
アスミに取り込まれたシンドイーネさん
よく考えれば、シンドイーネさんは、アスミが自分の身の破滅リスクを負いながら決意して取り込んでいたのだが…この設定、どうなったのだ?まさか、うまく取り込めました終わり!ってことなの?副作用とかの話はなしなの?もしそうなら、本当に無害化していることになる。そしてそれは結局、シンドイーネさんの人格は無いということか。結局、ネオキングビョーゲンに取り込まれても、キュアアースに取り込まれても、シンドイーネにとっては同じということ。ある意味残酷。