アニメ成分補完計画

感想やまとめとは違う分析的なもの

【ウルトラマンZ】孤軍奮闘というよりチームワークが欠如したストレイジ


地球防衛軍日本支部のロボット部隊「ストレイジ」の壁には「孤軍奮闘」と書かれた額が飾ってある。

f:id:cure_researcher:20200622161958p:image

【図1】ストレイジの壁に掛かる額

これは、オープニングにも映っているので、ウルトラマンZを語る際のキーワードとなっている可能性がある。これについて考えて見る。

f:id:cure_researcher:20200622162018p:image

【図2】オープニングでも強調される「孤軍奮闘」

ウルトラマンZの孤軍奮闘

ウルトラマンZは、地球に落下してしまった凶暴宇宙鮫ゲネガーグを追いかけて地球にやってきた。ウルトラマンZは、その際、ウルトラマンゼロより半人前扱いされており、自分に能力があることを示したくて仕方がない状況であった。ウルトラマンゼロは、未熟であるが自分の能力を信じる若者である。そして日夜一人で頑張っているのである。

ナツカワ ハルキは憂鬱

ウルトラマンZとタッグを組むストレイジの隊員。任務が怪獣退治という、国民の生活に大きな影響を及ぼす事項であるにも関わらず、任務遂行に対する真剣さが足りない。これは非常に問題があると言える。このような若者が、失敗を繰り返しながら正義を正しく行使する人間に成長するという筋書きだとしたら、非常に危うい。このような若者は即刻その任務から外さなければ、人命、資産に多大な損失を生み出すであろう。そのような犠牲を伴ってでもハルキを育てたいというのは…流石に国の機関ではできまい。孤軍奮闘するのであれば、他者に損害を与えないところでやってほしい。そういうしかない若者である。

その他隊員の孤軍奮闘

ストレイジ隊長ヘビクラ ショウタ

若い隊をまとめるために孤軍奮闘

先輩隊員ナカシマ ヨウコ

ハルキが使い物にならないためにセブンガーにて孤軍奮闘

科学担当隊員オオタ ユカ

マイペースで孤軍奮闘…ん?マイペースは孤軍奮闘じゃないか。とはいえ、なかなかの人たらしの一面を第1話から見せていた曲者。

クリヤマ長官

キャラクター説明を見ると、「ロボットと怪獣の戦いで起きる被害と、開発予算の工面に、いつも頭を悩ませている」とあるので、人的物的両損害を全く気にしていない様子の主人公ハルキとはどこがで見解を戦わせることになるだろう。また、ストレイジの創設者ということでもあるので、クリヤマ長官こそが、このストレイジ関係者の中で文字通り孤軍奮闘していると言えるだろう。「孤軍奮闘」の額は、彼が飾ったのかもしれない。しかし、そうだとすると、かなり自虐的な性格であることになるよ、クリヤマ長官。

孤軍奮闘はメインテーマ?

まあ、当面は、孤軍奮闘をこのウルトラマンZのメインテーマとして意識しながら視聴していくと何か見えてくるのではないかと考える。
とはいえ、いまのところは、孤軍奮闘というより、各人てんでバラバラで協調性なしというのが実態。孤軍奮闘がメインテーマなら、あえて第1話のエピソードはそのようにしたのだろうけれど…特に主人公ハルキの言動が身勝手すぎてイライラする。個人的には過剰演出。