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【水曜どうでしょう2019】新作三か条の意味


水曜どうでしょう新作は、良い意味にしろ悪い意味にしろ、どうでしょう班の4人が歳をとったのだなと思わせるものであった。それを象徴するのが、新作三か条である。

新作三か条

・酒を飲むべからず
・敬語を使うべし
・新しい企画をすべし
まあ、社会人の常識的に見て、これらは特に目新しいというか特別なものではない。しかし、逆にあまりに常識的なことではある。

どうでしょうの空気の変化

この常識的過ぎることを大泉洋氏の方から言ってきたことが、どうでしょうの空気が変わったことを暗示している。まあ、空気というか、直接言うならば、パワーバランスなのだけれど…まあ、この三か条提示自体が予定調和の企画ネタであれば、それはそれで良いのだけれど、やはり、大泉洋氏が主導権をとっているもしくはそうように見えるような演出は、元々のどうでしょうを好む層からは、なかなか受け入れることは難しいのではと考える。

三か条個別確認

以下に三か条それぞれについての意味をかんがえる。

酒を飲むべからず

まあ、これは、どうでしょうが基本的に旅番組であり、食事は旅につきものであることから、企画によっては無理なことである。新作では旅ではなくとも、シェフ大泉は登場するので、その際の飲酒は大目にみるべきだろう。大体シェフ大泉の作るのはツマミなので…と思いきや、新作では海南チキンライスやパエリア風鍋と、確かに飲酒がなくとも食べられるものを作っており、大泉洋氏としては、言行一致であった。

敬語を使うべし

これは、敬語というか尊敬語までは求めておらず、その内の丁寧語を使えということなのだが…藤村Dが、その辺りを絶妙に使い分けていたのが「水曜どうでしょう」の魅力を構成する要素だったのであり、これを抑制するようなことがあれば「敬語を使うべし」も意味を持つが、大泉洋氏が全国区の人気を得た大物俳優となった今、これをそのまま受け入れると、やはりパワーバランスの関係から、鼻に付く演出となる可能性もあるだろうから、演出効果から考えて、多少の口が悪い方向に行くことは許容されるべきだろう。

新しい企画をすべし

これは他の2つと比べ、異質である。なぜなら、飲酒禁止も敬語使用も振る舞いについてのもので、大泉洋氏からディレクター陣のモラル、マナーに関する要求であるのに対し、この「新しい企画をすべし」は、番組の質そのものに対する要求である。ただし、それはあまりに漠然としているが。

三か条の意味

大泉洋氏から出されたということになっている、この三か条、まあこれも演出なのだろう。
特に3つ目の新しい企画云々は、いつものような旅はやらないよということを予め視聴者に伝えたという告知の意味を持つ。放送を期待させる意味の。そう考えてみると、他の2つも番組を面白くするための演出と考えられなくもない。なぜなら、どうでしょうにおいて、藤村Dの巧みな話術は、敬語を使うか否か選択も重要な要素である。飲酒にしても、旅番組で酒を飲みながらの食事はつきものであるし、シェフ大泉では、シェフ大泉の作るものは大抵酒のつまみであるし…。まあ、しかし、今回の新作では、記述の通りシェフ大泉は、つまみではなく食事を作っており、かつシェフ大泉と他3人の設定を団交に例えており、飲酒は不要のシチュエーションではあった。逆にここまで練った構成となっていることが、三か条が演出であると疑わせるものでもある。