さんごの魅力あふれる回。しかも大抵こういうのは、その回の中で成長するものだが、このさんご回は、既に成長していたさんごに母親が気づく回だというのがまた良い。子供は親の気づかないところでも成長していると、特に思春期は、親の知らないところでの成長が著しいということを描いているの最高。
俳優 山辺ゆな
可愛いし、道を歩くモブもゆなちゃんを見たいと言っているのに、主役ではない…?なんということ。しかし、この第9話の素晴らしいところは、主役の子を一切出していないこと。しかもこれを自然な構成で仕上げている。
女優・男優・俳優
ゆなに対し、まなつが、「女優さんなの?」と言った際、すかさずみのりが「最近は女優男優と分けずに俳優と言ったりするけど」と、本当にさらっと男優、女優という言い方は今はもう古く、性別関係なく俳優と呼ぶと言っているのも啓蒙的で良い。これホント良い。プリキュアって感じ。
シンデレラの解釈
シンデレラが受け取った一番のものは、自分の運命を切り開く勇気だった!と言えるさんご、カッコいい。踊るのはあなたよ、シンデレラ!とゆなに言うさんご母もカッコいい!
レフ板
照明のヤラネーダに対しては、レフ板で光を返すと言う技。これ、氷のヤラネーダの時に冷気を返していたのと同じ発想。こういう、力任せではなく柔よく剛を制すみたいな戦い方をするトロぷりは、思いによって必殺技や武器がグレードアップするという魔法より、リアルな感じがする。さんごが、自分の運命を切り開く勇気をシンデレラはもらったという言葉は、そのままさんごを始めとするプリキュア全員にも言えることである。
必殺技の無駄なインフレを起こさないトロプリの素晴らしさ
相手の攻撃をかわすのみでなく、相手の攻撃力を逆手に取って防御は最大の攻撃、柔よく剛を制すという感じで対応するの素晴らしすぎる。何というか、だんだん強くなる相手を倒すのに、次から次へと相手より強い必殺技を出すことがプリキュアでさえ主流だったが、トロプリは、相手の力を利用して、それほど強くない必殺技を大切に使っている感じがして好感持てる。新しいプリキュアの戦い方だと思う。まあ、しかしそれも、新しいおもちゃ売らなければならないから、そろそろ次の必殺技は出るしかないのかな?
ローラ成分足りない回
ローラはコメディリリーフ的な役であるが、今回はさんごが、シリアスかつコミカルな良い味出しているため、ローラの出番は少なかった。まあ、これは仕方がないこと。ローラ推しの皆様は、ローラ成分を次回以降で補充しよう!