プリキュアを読む

感想やまとめとは違う分析的なもの

【ハグプリ】ハグプリの世界観


「Hugっと!プリキュア」の全体に流れる世界観はどのようなものだろうか。

"未来から来た"設定

普通の中学生であった、はな達にプリキュアになるきっかけをもたらしたのは、"未来から来た"はぐたんとハリハム・ハリー。"未来から来た"ということは、世界線がはなたちの世界と繋がっていることを意味する。この設定は、現代に生きるはな達と連続する時間の先にはぐたん達がいることになるので、ストーリーの幅を広げる可能性が高まるとともに、強引な設定を、これまでのプリキュアのように、"異世界だから"と言って逃げることができないという制約にもなる。この制約をハグプリがどう活かすかで、ストーリーの厚みが増すか否かが決まる。

プリハートの個数制限=プリキュア人数制限

プリキュアに変身するための道具である"プリハート"。これの個数が4個と宣言されている。このため、理論上は、ハグプリ世界では、プリキュアは4人。しかし、そんな物理的制約は、奇跡を願う気持ちがあれば、打ち破れることは、第20話「キュアマシェリとキュアアムール!フレフレ!愛のプリキュア!」で証明される。はなが力づくで二分割しようとしても出来なかったプリハートは、えみるとルールーの奇跡を願う気持ちで、あっさり細胞分裂してしまう。同じものが2個になった(ようににみえる)。これでプリキュアは当初話に中で言われていた定員4名を超え5名になるとともに、プリハートによる人数制限の話が意味のないものになってしまった。もはやはなのプリハートからも分裂が理論上は可能になってしまったわけだから…プリハートが4個しかないという設定、そこは譲ってはダメだったのではないだろうか。これで、なぜ当初4個と言い、なぜ分裂可能だったのかの説明責任が出て来たわけで…といってもこの程度なら未回収で進めて良い話ではあるが、やはり思わせぶりに4個と言っていたからには明らかにして欲しいところである。

破壊された物は戦闘後復元される

プリキュアシリーズではおなじみの設定であるが、戦闘中に破壊された物は戦闘後には元に戻る。これはどういった理論に基づくのか分からないが本当に良い設定である。この理論が発動することにより、戦闘シーンの迫力が増すし、一方で戦闘後は、完全に元に戻るので戦闘前と連続した生活が営めるのだから。この謎設定がないと、公園で戦う時はまだ良いが、町中での戦闘の場合、ビルや道が破壊される描写があるので、インフラ復旧に日数を要することになるであろう。週1回の戦闘で結構破壊シーンがあるので、これを1年間続ければ、復旧には膨大な日数と予算が必要になる。また、描写は全くないが、ビルの中に人がいれば人的被害も大きいはずである。ゆえにこれら問題を一気に解決してくれる戦闘後に復元される理論は、良い設定である。これはプリキュア世界では、もはや当然の設定であるが、戦隊シリーズやライダーシリーズにはない設定なので、戦隊やライダーの世界は、毎週ヒーローに暴れられてその世界の人々は大変だろうなと思わざるを得ない。しかし、このプリキュアの設定は、都合の良すぎる設定だ。