ひかるとララがケンカからキズナを深める回。新プリキュア登場は1回休み。
タイトル
やはりタイトルに「☆」がつく。次回予告の第4話もつくので、スタプリではタイトルに「☆」がつくのが基本で、つかないときは、ストーリー上、何らかの意味を持つ重要なイレギュラー回と思ったら良いのだろう(そのようなことはないかもしれないが)。
敵幹部
今回の敵幹部は新登場の女天狗テンジョウ。うちわを待っていたり、髪型、口調の何となくの雰囲気から、ハグプリのパップルさんを想起させる。尚、ハグプリ最終話の思い出づくりの映画館シーンで、はなたちの後方に天狗がいたのは、このテンジョウさんを暗示していたと思われる。このハグプリ最終話では、カッパも登場しており、スタプリの敵幹部が2人、キャラデザは違うし、厳密にはカッパードでもテンジョウでもないが、カッパも天狗ともに登場していることになる。3人目の敵幹部がいるとすれば、それも紛れ込んでいる可能性はある。
ザケンナー的なものの不在
スタプリではザケンナー的なもの、つまりハグプリで言うオシマイダー的なものはない。オシマイダーは、人が放出するトゲパワワを元に出現するので、トゲパワワを放出する人を探さないといけなかった。しかしスタプリの敵は、自らの意思で自らのタイミングでプリキュアに攻撃を仕掛けることができる。そして、その際、スーパー戦隊的な戦闘員を引き連れている。
話が噛み合わず、すれ違う
ひかるとララは出会ったばかりなので互いの性格が把握できておらず、話が噛み合わなかったり、すれ違うのは当然である。しかし、この2人は自分の意見についてはどちらも主張する方なので、どちらか一方にもう一方が圧されるパターンにはならない。それはそれで良いことで、今回もすれ違いが起きるも、すぐに言葉で理解しあうことができた。その様は、噛み合わなかった互いの主張が、パズルを見るように組み合わさって1つになっていくように綺麗に描写されていた。
地球人の考えは私には分からないるん
とララが言えば、ひかるは、
ララちゃんなんか、ララちゃんなんか、ダイキ…
とまで言ってしまう。フワに仲良くしろと諭され、天宮の相手の話を聞けと言うことを2人は思い出す。そこで、2人は互いの考えを述べ、それを合わせて新しいスターカラーペンのありかを知る。さらにその流れで、変身後、キュアスターがキュアミルキーにデータ分析した上でのアドバイスを求める。雨降って地固まるである。
【図1】雨降って地固ればプリキュアは強い(※)
ラストの打ち解け
名前の呼びあいで、ひかるはちゃん付け、ララはフルネームで呼んでいたが、今回の最後には、ララがひかると呼び捨てし、ひかるにも呼び捨てを要求する。ここでのララの呼び捨ての方が効率的というセリフは、ハグプリのルールーを想起させる。AI活用し、合理性を追求し、名前がラ行の繰り返し。まあ、キャラを引き継いでいるのかね。
ララ、地球人の子供の言葉がわかる
プリキュアのペンダントを着用すれば地球人の言葉がわかるらしい。この説明というか、言葉わからない設定は必要だったのかとも思うが。AI全面推しなのだから、最初から「言葉がわかるのはAI自動変換です」で済むような気がするけれど。
天宮えれな登場
ひかるとララがもめている時に、中3の天宮えれなが花(恐らくガーベラ)を差し出し、まず相手の話を聞いてあげなとアドバイスする。この花の色は、花びらが赤、中央部が黄、茎が緑。つまり、ひかる、ララ、えれなの3人を表している…のだろうが、おい、えれな!まどかさんどうした!4人目もいるんだぞ!
キュアスターの貧相な変身バンク
今回はスタプリ初の同時変身。そこでキュアスターとキュアミルキーの同時変身バンクがあるのだが…こうして並べると、キュアスターのバンクの貧弱感がキツい。ロングショット、アップショット、クローズアップのメリハリがついていない感じ。何で主人公のピンクプリキュアがこの扱いなのだろう。
(※)東映アニメーション公式ページより引用
図1 http://www.toei-anim.co.jp/tv/precure/episode/summary/3/