アニメ成分補完計画

感想やまとめとは違う分析的なもの

【スタプリ】ユニとは誰か〜存在感の急落


第20話から登場したキュアコスモの存在感急落が激しい。

追加戦士の宿命〜能力バブル

追加戦士は、ストーリーを盛り上げると同時に、いや、それより優先されるのが、追加戦士登場に合わせた新たなおもちゃ投入で売り上げ向上を狙うため、そのインパクトが重要になる。この手っ取り早い方法として、プリキュアシリーズのみならずこの手の本家とも言えるスーパー戦隊シリーズでも常態化しているのが、追加戦士の能力バブルである。
つまり、登場しばらくの間は、新規アイテム(=おもちゃ)を使う追加戦士の戦闘能力が、他の既存プリキュア対比、イメージレベルで5割増しとかそんな感じになっていて、メインターゲット層にアピールし、購買意欲を高めるのである。そして、商品プロモーションがひと段落した段階で、再度ストーリーをピンクプリキュアメインに戻すため、際立つ戦闘能力も目立たなく表現されるようになる。これはプリキュアが商業ベースに乗るアニメなので仕方がないことである。

ユニことキュアコスモのケース

では「スター☆トゥインクルプリキュア」における、追加戦士キュアコスモの場合はどうだろうか。登場時は、怪盗ブルーキャット、宇宙アイドルマオのみならず、バケニャーンまで変化していたユニが追加戦士になったという、大人にとってもプチ衝撃的なキュアコスモのデビューであった。レインボーパフュームなる武器?が新おもちゃであるが…まあ、武器らしくない武器である。可愛らしさはある。この、7月22日という、お父さんのボーナス後かつ夏休みの祖父母の家宿泊という、狙い澄ましたタイミングで発売されたおもちゃの売り上げがお盆が過ぎひと段落しただろう頃から、キュアコスモことユニは徐々に背景と化していく。

絡みにくいユニ

ユニはプリキュアにはなったものの、レインボー星を救うという第1の目的があるため、スタープリンセスがどうのという他のプリキュアというか、フワやプルンスとは戦いの目的も違う。それなのにひかるに半ば強引に地球に連れてこられたため、同じ宇宙人でも、特に人生の目的なく単にロケットが故障したから地球に滞在することとなったため地球人の生活をエンジョイしているララと異なり、ひかるたちとは別行動をしている。このため、戦いの際にふらっと現れる展開も多く、モブ化は仕方がない。
10月6日放送の第35話「ひかるが生徒会長!?キラやば選挙バトル☆」ではモブであるはずの姫ノ城桜子さんが自身のメイン回を立派に努めたため、ユニは完全にストーリーから埋没しモブ化していた(学園回でもあったため、学校に行っていないユニには絡みにくい面もあるが)。さすがにひどいだろうと、思ったら、起死回生のユニ回が第36話「ブルーキャット再び!虹色のココロ☆」に控ていた。ユニことキュアコスモのテコ入れが期待される…のだが、やはりというか、ユニが、プリキュア覚醒前に変化していた形態の1つであるブルーキャットになるという他のプリキュアと目的が違うことを再確認する回となっている。その意味でユニの立場を示すよくできた展開である。

ユニとは誰か

ユニについては、多くの情報が明らかになっている。

多くのキャラに変化

宇宙アイドルマオ、アイワーンの従僕?バケニャーン、宇宙怪盗ブルーキャット、キュアコスモ、ユニとプリキュア史上かつてない変化ぶり。しかしそれはプリキュア以外は全てレインボー星復活のためのものということになっている。また、真の姿がユニということもわかっている。

使命

凍りついたレインボー星を元に戻すことを第1の使命としており、プリキュア活動は行きがかり上といった感じである。しかし、プリキュアとして戦う時は、やたらノリノリな感はある。