本当に丁寧に厚く描くな、スタプリ。既にトゥインクルイマジネーション覚醒させたえれなに更に試練とか。それどころか3話連続でえれな祭りとか。ちょっとしたお祭りだよこれ。
- タイトルから来る不穏さ
- 母親の勘
- 自由に生きる母親と笑顔でいる娘
- 義務化した笑顔
- 息が合わないえれな
- 戦い終わるも何も解決せず
- 結局解決せず更に次回へ続く
- なんでもできる、なんでもなれるへのメッセージ
- 終わることができるのか?スタプリ
- 次回は星付き
タイトルから来る不穏さ
タイトルに「☆」がない。逆に句読点がある。読点は、第22話「おかえり、お父さん!星奈家の七夕☆」で使われていたが、句点はスタプリでは初めて。これは、歪んだイマジネーションだ、この回!…とタイトルだけで分かる。前回「☆」が付かなかったのは…第39話「えれな大ピンチ!テンジョウ先生のワナ!」であり、これは今回の第42話の前哨戦となるえれなとテンジョウの戦いの回である。シリアスエピソードはえれなにお任せということか。ストーリーの内容もスタプリとしては重い。
ちなみにタイトルに「☆」がないのは、それ以外は第6話「闇のイマジネーション!?ダークペン出現!」のみであり、異常さが分かる。
母親の勘
三者面談でえれなの表情に迷いを見たえれな母。家族のことを気にして、自分のやりたいこと等を圧し殺していることを察して次のように言う。
えれな あなたはあなたのすきなようにすればいいのよ
その言葉にえれなは意外そうな感じで戸惑う。つまり、好きなことをするということをはなから考えていなかったから。えれなは、中学の時も家族のために家の手伝いをすることが当然と考え、高校も家の手伝い優先にできるよう地元の高校進学で、卒業後は家業の手伝いという、あくまで家のためになること優先で考えてきた。これを母親が察して「あなたのすきなようにすればいいのよ」と言ったため、逆にえれなは戸惑ったのである。
自由に生きる母親と笑顔でいる娘
このえれなの母親は、通訳の仕事をこなす働く女でもある。えれなの母親は、自分が好きな仕事で充実した人生を歩む裏で娘が、家族のための笑顔を見せていたことに(ようやく)気付いたようだ。それで後ろめたくなり、ノットリガーになってしまう。えれなの母親、気づくの遅いよ。
義務化した笑顔
結局、笑顔笑顔と言い続けるえれなにとって、笑顔は自然に出るものではなく、義務化されたものになっていたのである。テンジョウはそれをずっと言い続けていたと考えれば、テンジョウの言い分は理解できる。
息が合わないえれな
協調性の塊のようなえれなが、自己否定になりつつあり、変身においても他のプリキュアと合わせて変身できなくなった。これ、本当に良い描写だった。
【図1】変身に加わる気持ちになれずえれなの場所が埋まらない。
戦い終わるも何も解決せず
母の思いを知りながら、笑顔の大切さを胸にノットリガーに勝利するも、えれなの心は晴れない。変身を解き、ひかるがえれなに声を掛けるが、えれなはひかる達の方を向くことをせず、後ろ向きのまま左手を上げて「大丈夫だよ チャオ」と言って立ち去る。えれなの気持ちは晴れていない。
【図2】全然大丈夫じゃない「大丈夫だよ チャオ」の図
【図3】光射す右ではなく暗い左へ立ち去るえれなの図。しかしこの場面ではララの被り物に目がいってしまう。かわいい!
結局解決せず更に次回へ続く
えれな母のえれなへの思いと、えれなの母への思いはすれ違ったまま、第42話は終わる。大人にはモヤモヤした回であった。しかし、おそらくメインターゲットの方々には特に普通の一件落着に見えた回であったと思う。この辺りの持って行き方はうまい。
なんでもできる、なんでもなれるへのメッセージ
このえれなのエピソードは、スタプリの前作ハグプリで何度も言われていた「なんでもできるなんでもなれる」に対する強烈なメッセージとなっている。自分だけのイマジネーションがなければ、何もできないし、何にもなれない。しかし、何かを成し遂げる、何かになるということは、周りの協力も必要であることをこのえれなの笑顔に対するエピソードで丁寧に描かれている。えれなは母親が自立した女性として働くために家族を支える役目を一手に引き受けていたのである。このようなヘビィなはなしだから、3話使っても少ないくらいの内容である。
終わることができるのか?スタプリ
えれなとテンジョウの"笑顔の価値追求"シリーズは更に続くことに。これは素晴らしいエピソードであるけれど、こんなに尺を使ってしまってちゃんと最終回までに全てをクローズできるのだろうか。えれなだけではなく、ララもユニもまだ解決すべきことは残っているのだけれど…あれ、ひかるには、悩みというか、そんなものはなかった気がするが…これがスタプリの凄さなのか?
次回は星付き
次回第43話のタイトルは「笑顔への思い☆テンジョウVSえれな!」であり、無事「☆」が付いている。笑顔の争いに決着がつくようだ。予告ではテンジョウの過去が語られるようであり、テンジョウの真の光堕ちが見られそうだ。