3話にわたって継続するえれなとテンジョウの笑顔対決回。
舞台はグーテン星…テンジョウの故郷。この星を散策するひかる御一行は、グーテン星の鼻高々な人々を多少醒めた目で見る。はぐれるえれな。そこに現れるテンジョウ。舞台はテンジョウのトラウマの星でえれなのトラウマと対峙するという
Aパートで変身してしまうプリキュア御一行
これは、この回が重要回であることを表す。
いや、超重要回なのだが、それは、スタプリのストーリー上の話ではなく、スタプリが主張したい考えを主張するという意味においてである。
美人テンジョウの美人の定義は主観
テンジョウさんの鼻高マスクは、自分の花の低さを隠すマスクだったのか。いや、しかし、なぐさめにもならないだろうが、地球ならテンジョウさん美人だよ。価値観というものが主観であることを、幼児がメインターゲットのアニメで見事に描いている。
ノットリガー化するテンジョウさん
あまりにコンプレックスの塊になってしまい自らノットリガー化してしまうテンジョウさん。
笑顔の否定
えれな母「あの笑顔はえれなの本当の笑顔じゃない。心からの笑顔を見せてくれない」
テンジョウ「笑顔なんて仮面なのよ」
この2つの言葉にどうすれば良いか分からなくなったえれなは、同級生であるまどかに助言を請う。そこにまどかの「えれな大丈夫 自分を信じて」という言葉が刺さる。で、えれな覚醒を始める。ここからは、かなり長いがえれなのセリフを引用。
テンジョウ あなたの言うとおりかもしれない
あたしも作ったんだ笑顔を(略)あたし自分が本当の笑顔になっているかどうかなんて考えたこともなかった
人の笑顔のことばかり考えてて…
本心を仮面でかくすって言ってたけど
でも聞けたよ!あなたの本心!
あたし分かるよあなたの気持ち
だって…あたしもそうだったから!(略)
でもそれを救ってくれたのが家族の笑顔
本物の笑顔だった
だからすくわれたんだ
笑顔にはすごい力があるんだ!
あたしは人の笑顔のために自分を犠牲にしているんじゃない!
あなたのおかげで気づけた
思ったのあたし…
あなたを笑顔にしたい
だって笑顔を見るのがうれしいの 大すきなの
みんなの笑顔が…笑顔が…あたしの笑顔になるの!
だから…だから…あたしはみんなを笑顔にしたいんだー!
…で、トゥインクルイマジネーション覚醒。
いや、これスゴイ。
落ちないテンジョウ
手を差し伸べるえれな。しかしテンジョウの答えは、「わたしを笑顔にできて?」。このテンジョウさん。
おい、テンジョウが完落ちしなかったぞ!何度えれなの光堕ち攻撃に耐えるのだ、テンジョウ。結局、またしてもノットレイダー側に戻っちゃった。何か「フレッシュプリキュア!」で見たような怪しいことになりそうな気配だが、本当にもう最終回まで後がないぞ。まだまだえれな回が続くのか!
えれな母の偉大さ
えれなと2人で料理するえれな母。
やっぱり2人でやると早いわね
とか、普段はえれなにやらせっぱなしなのに何言うか、ではあるが、タマネギ切ってたえれなが涙を流すのを見て、「タマネギは涙出るよね!」なんて言わない思慮深さはある。それどころか、
ママ…相手に自分の気持ちをつたえるのって笑顔にするのってむずかしいね でもあたしはみんなの笑顔が見たい 一緒にわらいあいいたいんだ
と泣くえれなに対して、次のように言う。
えれな 人を笑顔にできるってすごいことよ
でも…人のためになけるのはもっとすごい
それって相手のことを本気で考えてるってことだから
なきたい時はないてもいい
わたしはそう思うきっといつか 一緒に笑顔になれる日が来るよ
これ、スゴ過ぎ。えれなの今の気持ちを完全に分かっている。これが母親というものか!
そして、通訳になりたい…とおそらく言おうとしたえれなに対し、それを遮るように。
えれなが好きなようにえれなの道を行きなさい
と言うえれな母。いや、これはスゴい。スゴいとしか言えないほどスゴい。
終わらないえれな回
いやあ、良いねえ。次回はクリスマス回で華やかにダークネストが現れそうで、しんみりしたテンジョウさんはお休みぽい。