プリキュアを読む

感想やまとめとは違う分析的なもの

【ヒープリ】第10話「緊急お手当て!メガビョーゲンがいっぱい!?」


第1クールのクライマックスといえる第10話。

おばあさんの落し物にみる3人の対応力

おばあさんが落し物をした際の三者三様。
のどか…相手のことを思い直ぐに探し始める行動力
ちゆ…周りが見えており、自転車の接近に気づく危機察知力
ひなた…どういうところに落ちやすいかを言い当てる推測力
これら、全てが異なる能力であることがポイント。

のどかの察知力

ラテたちが、まどか達の見学に来たガラス美術館に来ていることを最初に察知したのがまどか。しかし、この時まどかが言ったのは、「窓の外に誰かいたような…」というセリフ。最初からラテたちがいることに気付いたわけではなく、気配を察知したということ。ここで、察知力については、ちゆが有する描写が、落し物エピソードで描かれており、なぜラテたちの存在にちゆが先に気づかなかったかが、問題になる。しかし、ちゆの察知力は、言語化された察知力と思われる。つまり、「のどかは落し物の硬貨を夢中になって探している、車道にも硬貨は散らばっている、のどかが車等を気にしないまま車道の硬貨を拾おうとする」まで察知して、その結論として「のどかを車等から守らなければ」と繋がっている。これがちゆの察知力。一方、のどかがラテたちに気付いたのは、動物の本能的勘と言えるもの。ちゆの察知力とは別の察知力である。

分断作戦

タイトルにある「メガビョーゲンがいっぱい!?」は、3体のメガビョーゲンが、別の場所に発生することを指す。これに対応するために、ヒーリングっどプリキュア3人が分断される。頭良いなビョーゲンズ…と思ったが、偶々3人がそれぞれやる気見せてるだけのよう。

育つメガビョーゲン

怪物が時間とともに育ち強くなるという概念。これは過去のプリキュアになかったような。音楽も何かまどマギみたいな感じで、ストーリーにリアルな深刻さが増している。

まどかの限界突破

暴走し強くなる3体のメガビョーゲン。
ただし、戦いの後、反省している。

(グレース)あのままだったら…わたし1人だったら きっと守りきれなかった
もっとたいへんなことになってた…
ちゃんとまわりも見て考えなきゃって 朝ちゆちゃんも言ってくれてたのに…
本当に助けようって思うなら目の前のことだけじゃダメなんだよね…

これに対するラビリンの答えが秀逸。

(ラビリン)グレースは一生懸命だったラビ
そういうこともあるラビ

間違えた行動に対して、間違っていること自体は肯定した上で、「そういうこともある」と許している。この許し方。さすがにお手当のプロである。まどかの心をうまく癒している。

(グレース)ラビリン またわたしが間違えそうになったら その時はまたちゃんと言ってね
(ラビリン)もちろんラビ!

このやり取りも、のどかの間違いは繰り返したくないといる強さが分かるし、互いの信頼関係が分かる。そして、ニャトランとフォンテーヌがいい感じで間に入る。良い関係である。

(ニャトラン)反省会は終わったか?
(フォンテーヌ)さぁ切りかえてお手当に集中しましょう!

何かを察知するスパークルことひなた

3体のうちの1体を癒したところに、スパークルは、何か察知したようなシーンが挟まれる。しかし、この後、スパークルが何か言ったり行動するわけでもなく、何を察知したのかは不明。

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【図1,図2】何かを察したらしきキュアスパークルことひなた

落し物探しエピソードで、3人の能力を描き、のどかとラビリンとのやりとりや、三体メガビョーゲンが出た時に、どこに現れるかちゆが予測している。これらエピソードから、落し物エピソードの能力をおさらいしており、ひなたの能力である察知力が描かれているはずであり、それがこのシーンではないかと考える。

第1クールはこの一連の戦いの区切りで終わるのかな

まだ残っているメガビョーゲンは2体。第1クールも、あと2話残す。これは、1体ずつ倒して第1クールを終えるということね。メガビョーゲンが時間経過とともに育つということも分かったが、このエピソードで、のどかも戦闘に対する意識的に大きく成長した。後の2人も残す2エピソードで成長するのだろう。これは楽しみな展開である。