プリキュアを読む

感想やまとめとは違う分析的なもの

【ヒープリ】お手当がキーワードのプリキュアとコロナウイルス


新型コロナウイルスの感染が止まらない。そんな2020年のプリキュアは、お手当がキーワードのヒーリングっどプリキュア。これはなんという巡り合わせなのだろう。アニメ進行上、色々な制約が出て来るのはやむを得ない。タイミング良すぎなのか悪すぎなのか。ヒープリは、外的要因から、プリキュアの大きな節目となる作品となるだろう。

次回予告の後に手洗いを呼びかけるプリキュア

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【図1】まず、お願いがあると注意を引いて…

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【図2】手洗い・うがいを呼びかけるプリキュア

新規にイラストが描かれるのではなく、既存のものを使用している。このこと自体が緊急性を感じさせる。プリキュアの作画は比較的丁寧であるが、ヒープリは、作画崩壊と呼ばれる場面が目立つようになるかもしれない。プリキュアは、まだようやく1クールを終えたばかりで、あと3クールもあるアニメなので、もはや来年1月まで続けるだけで奇跡かもしれない。

現実的で直接的なメッセージ性

プリキュアは、虚構世界のお話である。これは、メインターゲットである未就学女児にも理解できている設定である。しかし、虚構世界で病気と戦い、お手当をするプリキュアが、現実世界で蔓延する感染症に対する呼びかけをしなければならないという事実。しかも、手洗い・うがいをするようにとの、感染予防に対して、子供でも分かる直接的なメッセージを訴える。プリキュアの世界は、巨大な敵が建造物や自然を破壊しても、プリキュアが勝利した後は、なんとなく復旧し、人々はそれ以降、怯えることなく平和に暮らしている(次週また的な来週を受けるのだが、それまではなぜか平穏に暮らしている)。しかし、今、我々が直面する新型コロナウイルスは、変わったものは元には戻らない。亡くなった命は帰らないし、それまで別なモノを製造していた工場がマスク製造工場になったりしている。平常時におけるモノとしての価値は非常に小さいマスクのために、早朝からドラッグストアに人が並ぶ。そして、現在も感染する方、亡くなる方は増えている。もはや現実は虚構を超えてしまっている。

今後、現実世界とプリキュアの世界をどのように結合し、分離するか

今はまだ、予告後にメッセージを入れるだけであるが、現実が虚構を越えつつある今後のコロナウイルス感染状況次第では、予定されたストーリーの変更さえありえるかも知れない。扱うテーマが、癒しであり、かつのどかが、ついこの前まで入院していたこと、およびラテが毎回病に伏せるという設定のため、コロナウイルスの症状や取り巻く状況が被るもしくは、コロナウイルス感染者を連想してしまうような描写がある場合に、演出上の配慮が必要となることはありえる。特にプリキュアは、小さな子が視聴するアニメであるので、様々な配慮が必要となるはずであり、ストーリーや演出を変更すべきか否かの判断を迫られるケースは多々出てくると思われる。プリキュアの世界より、現実の世界が怖い世界となっているとも言える状況で、子供向けアニメを作り続けることの難しさに直面するであろう。

制作製作の心配

アニメには多くの方が製作に関わっていらっしゃる。特に金額的に十分なとは言えない収入であると言われている。現在の新型コロナウイルスによる経済活動自粛の趨勢の中、プリキュアに限らず、アニメ製作に携わる方々の安定を願わずにいられない。それなくして、素晴らしいアニメの供給はあり得ない。

小さい子供の娯楽として

プリキュアは、15年以上続く作品である。もはや就学前の女の子たちの、毎週の楽しみとして定着したエンターテイメントである。また、大人も楽しめるため様々な考察を楽しませてもらって来た。多少の作画崩壊は問題ないので、このまま毎週走っていってほしい。

ヒーリングっどプリキュアの底力

地球をお手当てというキャッチフレーズは、現在の世界規模のコロナウイルス禍の中、タイトル公開時とは全く違う意味を持って来ている。そんな中で、あと3クール、さすがプリキュアであると唸るようなエンディングとなるよう、期待とともに願う。