もはやアスミは、言葉で表す以上に様々な感情を獲得してきている。といっても、人間では時間がかかるとはいえ、幼児の段階で獲得する感情ではあるのだが。
驚かないアスミ
ひなたとニャトランが、待ち合わせ場所に隠れていて、突然現れのどかたちを驚かせることからこの回は始まる。
【図1】突然現れて驚かせるひなたとニャトラン。
アスミ以外は妖精のラビリンやパギタン、ラテも含めてびっくりした表情をしている。
ただし、アスミも驚いているとは言っている。この顔、全身ので驚いているというのも、落ち着きすぎだが、アスミはヒトではないのでそういうこともあろう。
そもそもアスミは、地球そのもの
要は、アスミは、姿形はヒトではあるが、生物学的にはヒトでは無い。それどころか地球全体である。人類の活動と言っても、しょせん地球の中の話。ひなたがどんなに頭を巡らせようとも、全ては地球全体であるアサミの中の話である。驚くわけがない。
アスミは驚いたと言ったが、それはどのような意味なのか
本人は驚いていると言っているが、アスミの言う驚きは、単に情報が、ある程度の前触れなしに急に入ってきたというだけの意味を言っているっぽい。人間の場合、情報が急に入ってきて、その上で、ある程度、気が動転することを以って驚きと言う。アスミにはその驚きの部分がない。
寂しさの理解
今回、花火大会のくだりで、アスミは、のどか達に対して疎外感を覚えた。これ、寂しいという感情を獲得したことにつながる。消えそうになったことからも、この疎外感、寂しさは、ネガティヴな感情であり、人間の感じるものと同様な感情となっていると言える。この感情を得たからこそ、花火大会のシーンでのサプライズに驚くことができたのである。自分を、学校の友達と楽しむためだと理解しようとしながらも、仲間はずれにされていたと思っていたが、逆で自分のために隠してくれていたと知った時の気が動転する気持ち…ここにアスミは、人間的な意味で驚くことができたのである。驚くことに関して、よく考えられた脚本だと思う。自分の考察力不足で、ちゃんと捉えられていないような気がするが。
嘘をつくプリキュア
この顔。嘘をついているとこんなになるのね。
【図2】嘘をつくちゆ
【図3】嘘をつくちゆ(別アングル)
【図4】嘘をつくひなた
【図5】嘘をつくのどか
ラテ日記
朝顔の観察日記からそう来るかと言う感じ。ただし、これから、アスミの知的好奇心の高さ、知的レベルそのものの高さが分かる。
【図6】なんで和綴じ?
【図7】和綴じ本なのになぜかボールペンかシャープペンで書いてる。
紙は何を使ってるんだろ。
ラテ日記の記載内容
ラテに関連する事項の記録かと思いきや、テアティーヌへの私信のようなことも書いている。
テアティーヌへ
わたくしを のどかたちのいる地球に誕生させていただきありがとうございます。
【図8】目的を誤った記載?
これ、最終ページに書かれているようなので、日々の記録とは異なった位置付けでの記載と思われる。内容も明らかに記録ではない。これはアスミからテアティーヌへのメッセージである。ラテ日記は、ラテと離れて暮らすテアティーヌのために書いていると思われる。そして、この最終ページは、本や論文の謝辞みたいなものなのだろう。
テアティーヌと呼び捨てであること
これは謎。ラビリン達は、ラテ様と同様にテアティーヌ様と呼んでいる。しかし、アスミは、ラテ様と呼ぶ一方で、テアティーヌと呼び捨てにしている。ラテ日記の本文の記載は敬語を使っており、なぜ名前は呼び捨てなのか不明。
珍しいツーショット
【図9】ラビリンとちゆのツーショット
これ、レアじゃない?
製作陣の夏休み?
振り返りという形で過去のシーンを多用していた。これ、作画作業量を低減させる効果があるが、なんでだろうと思った。恐らく、これを作成していた辺りが夏休み期間だったのではないだろうか。そうであれば必要なこと。次回から再度素晴らしい作品を繰り出して欲しいと願う。