入院していた時の担当医に会えるとそわそわし、しかし病院を辞めると聞き慌てるのどかかわいい。
蜂須賀先生に会いに行こう!
ゆめぽーとのセールに行こうとしていたひなたであるが、結局、のどかの元主治医と会う。帰宅して制服から私服に着替えているから、もうゆめぽーとは諦めたということか。ひなたは元々他人に合わせる子だったが、今回もそうなのか、それともこれが真の友情ということか。ちょっと判別しづらい。
ダルイゼンの進化…
だからそれ進化ちゃうって。
治療について
のどか両親から感謝されたことに対し、蜂須賀先生は、
いえ、ぼくは何も
と答える。のどか母の言い方も微妙で、
先生が根気よくみてくださったから、のとかは今、笑顔でいられるんです。
というのは、決定的な治療をしているとは言っていないように見える。蜂須賀先生は、それに対し、病院を辞めたと告白し、
なんというか のどかちゃんの病気については最後まで何ひとつ分からずじまいで…僕は医者でありながら結局何もできませんでした。
と言う。これを聞いたのどかは辛かったと思う。ビョーゲンズの影響によるものだから原因が分からないのは当然だからである。のどかも「それは」と口に出すも、先を続けられず悲しい表情になる。しかしのどかは頭が良い。自分が頑張れたのは先生の励ましのおかげだと言うことで先生を肯定しようとする。それでも蜂須賀先生は、次のような否定的な言葉を口にする。
ありがとう でもね はげますだけなら 医者じゃなくてもできると思うんだ
のだかもテンパってしまい、
ちがう…ちがうの!待ってて、わたし聞いてくる!
とかなりトンチンカンなことを言い出す。当然、のどか父に、
聞いてくるって…誰に?何を?
この時、アスミは、黙って座っている点が素晴らしい。
行った先は、ちゆの部屋。ビョーゲンズのことを蜂須賀先生に話したいと言うのどかに対し、しかしラビリンもペギタンも決裁権がないからすぐにはダメと言う。テアティーヌの決裁が必要だと。
つまり、のどかの聞いてくるというのは、"ラビリン"に、"蜂須賀先生に、ビョーゲンズのことを話して良いか"を聞いてくるということだったと。
そこにアスミが登場。事務的に、蜂須賀先生が呼んでいるから戻れと言う。アスミホントに凄い。
蜂須賀先生と二人で歩くのどか
病院を辞めるのは、外国の研究機関に転職を決めたから。恐らく、のどかの症例を論文にして世界的学会で注目されたのだろう。それで引き抜きにあったというのが真相なのではないかな。症例なんて本当に少ないだろうから。治療できなくても、そのような病気が存在すること、症例を記録することが重要で、それだけでも論文になる。だから今回訪れたのも、患者とのコネクションをキープしておきたいからということも考えられなくもない。わざわざ泊まりがけで来ているのだから。そう考えると、
のどか:わたし ちょっとだけ先生の役に立ててたのかな
蜂須賀先生:ちょっとじゃないよ すっごくだ
の会話が、少し生々しくて笑える。オトナって感じ。